第40話:兄の葛藤と妹の気づき
真壁基氏と真壁碧純は、アパートで穏やかな火曜の朝を迎えていた。
碧純が朝食を準備しながら、昨日の学校での出来事を振り返った。
「お兄ちゃん、昨日有紀ちゃんとあゆちゃんと話して楽しかったよ。友達増えたね」
「あぁ、ユエルとギャル系の友達か。お前が楽しそうで嬉しいよ」
「そだね~。お兄ちゃんの健康管理、私がしてるから安心だよね」
「ポイント高いな」
「うん、妹的なポイント。お兄ちゃん、私のことちゃんと見ててね」
「あぁ、見てるよ。お前、俺の大事な女だからな」
碧純が顔を赤らめ、朝食を運んだ。
「いただきます」
「いただきます。お兄ちゃん、今日何するの?」
「異世界冒険の原稿進める。編集者に進捗報告だ。お前は?」
「学校だよ。有紀ちゃんとまた話したいな」
「委員長か。お前、友達との時間楽しそうだな」
「うん、だよね~。お兄ちゃんと一緒なら、なんでも平気だよ」
「俺もだ。お前がいてくれるから、なんでも乗り越えられる」
二人は笑い合い、朝を穏やかに過ごした。
その日、碧純は学校で結城有紀と昼休みに会った。
「碧純ちゃん、昨日も楽しかったでござる。先生のこと、秘密にしてるでござるよ」
「うん、有紀ちゃん、ありがとう。お兄ちゃん、変だけど優しいよね」
「うん、先生の作品愛、すごいでござる。碧純ちゃんが大事でござるね」
「そだね~。有紀ちゃん、また来てね」
「うん、ぜひでござる。学校で噂も収まって、良かったでござるよ」
「うん、お兄ちゃんと一緒なら、噂も笑いものだよ」
二人は笑い合い、友情がさらに深まった。
久滋川亜由美が加わった。
「碧純ちゃん、委員長と仲いいね。週末のこと、また聞かせてよ」
「うん、あゆちゃん。有紀ちゃんがクッキー持ってきてくれてさ、お兄ちゃんと笑ったよ」
「へぇ~、痛車のお兄ちゃん、面白いね。優しいんだ」
「うん、だよね~。ちょっと変だけど、私には大事なお兄ちゃんだよ」
「いい関係だね。噂も収まったし、良かったね」
「うん、有紀ちゃんのおかげだよ」
三人は笑い合い、クラスに温かい雰囲気が広がった。
夕方、アパートに戻った碧純が夕飯を準備した。
「お兄ちゃん、実家から届いたシャモで親子丼にするね」
「美味そうだ。ありがとな、お前」
「そだね~。お兄ちゃん、今日学校で有紀ちゃんとあゆちゃんと話したよ」
「そうか。ユエルとギャル系の友達、楽しそうだな。お前のおかげで友情できたんだろ」
「うん、だよね~。お兄ちゃんと一緒なら、友達も増えるよ」
「お前が大事だからな。卒業まで待つって約束、守るよ」
「お兄ちゃん、それポイント高いよ」
「ポイントばっかりだな。お前と一緒なら、なんでも乗り越えられる」
食後、基氏が原稿を進めていると、内心の葛藤が再び湧いた。
「お前が友達と楽しそうにしてるの嬉しいけど…お前を誰かに取られるのは嫌だ。卒業まで我慢だな」
碧純がリビングで佳奈子の荷物を手に持った。
「お兄ちゃん、この衣装まだあるよ。有紀ちゃんに見せたら笑うかな」
「母さんの策略、笑いものだ。お前と一緒なら、なんでも楽しいよ」
その時、碧純が基氏の表情に気づいた。
「お兄ちゃん、どうしたの? なんか考え込んでる?」
「いや、なんでもない。お前が友達と楽しそうで嬉しいだけだ」
「そだね~。でも、お兄ちゃん、私のことちゃんと見ててくれるよね?」
「あぁ、見てるよ。お前が大事だから、ちょっと葛藤してるだけだ」
「葛藤? 何?」
「お前を誰かに取られるの嫌だなって。卒業まで我慢するけどさ」
碧純が微笑んだ。
「お兄ちゃん、私もお兄ちゃんを誰かに取られるの嫌だよ。でも、分かってるよ。卒業まで待つって約束だもん」
「お前、気づいてたのか」
「うん、だよね~。お兄ちゃんの気持ち、ずっと一緒だから分かるよ」
「お前が分かってくれるなら、それでいい。お前と一緒なら、葛藤も乗り越えられる」
「お兄ちゃん、それポイント高いよ」
「ポイントばっかりだな。お前と一緒なら、未来の夢も楽しいよ」
二人は笑い合い、基氏の葛藤と碧純の気づきで絆をさらに深めた。




