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第38話:日常の笑いと未来の夢

 真壁基氏と真壁碧純は、アパートで穏やかな日曜の朝を迎えていた。

 碧純が朝食を準備しながら、昨日の結城有紀の訪問を振り返った。

「お兄ちゃん、有紀ちゃん来てくれて楽しかったね。また来るって」

「あぁ、ユエルいい子だ。お前が友達連れてくるの、嬉しいよ」

「そだね~。お兄ちゃんの健康管理、私がしてるから安心だよね」

「ポイント高いな」

「うん、妹的なポイント。お兄ちゃん、私のことちゃんと見ててね」

「あぁ、見てるよ。お前、俺の大事な女だからな」

 碧純が顔を赤らめ、朝食を運んだ。

「いただきます」

「いただきます。お兄ちゃん、今日何するの?」

「異世界冒険の原稿進める。週末だし、ちょっと休憩も入れる。お前は?」

「有紀ちゃんとメッセージしてたから、返事しようかな。お兄ちゃんと一緒なら楽しいよ」

「俺もだ。お前がいてくれるから、なんでも乗り越えられる」

 二人は笑い合い、朝を穏やかに過ごした。

 その日、碧純がスマートフォンで結城有紀とやりとりしていた。

『碧純ちゃん、昨日楽しかったでござる。また遊びに行きたいでござるよ』

『うん、有紀ちゃん、いつでも来てね。お兄ちゃんも喜んでたよ』

『先生と碧純ちゃんの絆、素敵でござる。クッキー喜んでくれたでござるか?』

『うん、美味しかったって。お兄ちゃん、変だけど優しいよ』

『分かるでござる。先生の作品愛、すごいでござるね』

 メッセージを終え、碧純が基氏に言った。

「お兄ちゃん、有紀ちゃんまた来たいって。クッキー喜んでたよ」

「そうか。ユエルのおかげで原稿進むし、お前のおかげで友達できたんだな」

「うん、だよね~。お兄ちゃんと一緒なら、友達も増えるよ」

「お前が大事だからな。昨日も言ったけど、卒業まで待つよ」

「お兄ちゃん、それポイント高いよ」

「ポイントばっかりだな。お前と一緒なら、なんでも笑いものだ」

 昼過ぎ、基氏が原稿を進めていると、佳奈子から新たな荷物が届いた。

「お兄ちゃん、またママからだよ」

「何だ?」

 開けると、派手なコスプレ衣装とコンドーム、そして手紙が入っていた。

『碧純、基氏を誘惑してね。衣装着て現実に戻して。孫楽しみにしてるわ』

「お兄ちゃん、ママの執念すごいよ…」

「母さん、またか。けど、お前と一緒なら笑いものだ」

 碧純が笑いながら言った。

「有紀ちゃんにも見せたいね。昨日みたいに笑ってくれるよ」

「ユエルなら大受けだな。お前がいてくれるから、母さんの策略も怖くねえよ」

 夕方、碧純が実家からの食材で夕飯を準備した。

「お兄ちゃん、けんちん蕎麦にするね。ママの荷物に入ってたやつ」

「美味そうだ。ありがとな、お前」

「そだね~。お兄ちゃん、異世界冒険どう?」

「順調だよ。ユエルのアドバイス活きてる。お前、読みたいか?」

「うん、読みたい! お兄ちゃんの夢、応援するよ」

「お前が最初に読む読者な。感想頼むぞ」

「お兄ちゃん、それポイント高いよ!」

「またポイントか。なんの特典だ?」

「私がずっとそばにいる特典。お兄ちゃん、私と一緒に頑張ってね」

「あぁ、お前がいてくれるから、俺も頑張れるよ。卒業まで待つって約束、ちゃんと守る」

「うん、分かってるよ。お兄ちゃんと一緒なら、未来の夢も楽しいよ」

 食後、二人はリビングで佳奈子の荷物を眺めた。

「お兄ちゃん、この衣装、どうしよう?」

「部屋着にでもしろって母さんが言ってるけど、お前が着たいなら笑うよ」

「うん、だよね~。有紀ちゃんとまた笑いたいな」

「ユエルなら大喜びだ。お前と一緒なら、日常が笑いに満ちてるよ」

 二人は笑い合い、友情と兄妹の絆で未来の夢を語った。



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