第25話:新企画の第一歩と帰郷の準備
真壁基氏と真壁碧純。
アパートで朝を迎える。
穏やかな光が差し込む。
リビングに朝陽。
碧純がキッチン。
朝食の準備。
鶏肉を焼く音。
お弁当の香り。
碧純が笑顔で言う。
フライパンを手に。
「お兄ちゃん、今日のお弁当、鶏肉の照り焼きだよ」
「ちゃんと食べてね」
「あぁ、ありがとな」
「お前のおかげで毎日美味い飯が食えるよ」
「そだね~」
「お兄ちゃんの健康管理、私がしっかりやるからね」
「ポイント高いな」
「うん、妹的なポイント」
「お兄ちゃん、私のことちゃんと見ててね」
「あぁ、見てるよ」
「お前、俺の大事な女だからな」
碧純が顔を赤らめる。
朝食を運ぶ。
トーストと味噌汁。
お弁当箱が並ぶ。
「いただきます」
「いただきます」
「お兄ちゃん、今日何するの?」
「新企画の異世界冒険のプロット仕上げて、編集者に送る」
「お前は?」
「学校だよ」
「あゆちゃんとアニメの話するつもり」
「ギャル系の友達か」
「お前、学校楽しそうだな」
「うん、だよね~」
「でも、お兄ちゃんとの時間も大事だよ」
「俺もだ」
「お前がいてくれるから、仕事も捗る」
二人が笑う。
朝を穏やかに。
温かい時間。
その日。
基氏が自室。
プロットを書き上げる。
パソコンが光る。
メールで送信。
編集者に電話。
スピーカーから声。
「茨城先生、異世界冒険のプロット来ましたね!」
「早速読みますよ」
「あぁ、頼む」
「妹物と並行するから、反応楽しみにしてる」
「読者、驚くでしょうね」
「妹物ファンはもちろん、新しい層も狙えますよ」
「そうだな」
「お前のおかげで挑戦できたよって、妹に感謝してる」
「へぇ~、妹さんのおかげですか」
「素敵な関係ですね」
「あぁ、そうだな」
電話を切る。
基氏が呟く。
原稿を見つめ。
「お前が支えてくれるから、新しい一歩踏み出せるよ、碧純」
一方。
碧純が学校。
昼休み。
久滋川亜由美と話す。
教室の窓辺。
お弁当を広げる。
「碧純ちゃん、アニメ何観てる?」
「うん、『青春豚野郎』の続き観てるよ」
「あゆちゃんは?」
「私も観てる!」
「兄妹の関係が切なくてさ」
「お兄ちゃんいるから分かるよね?」
「うん…ちょっと似てるかな」
「お兄ちゃん、最近新しいこと始めようとしてるよ」
「へぇ~、どんなこと?」
「うーん…仕事で新しい挑戦だって」
「私も応援したいな」
「優しい妹だね」
「お兄ちゃん、幸せ者じゃん」
「うん、だよね~」
「私もお兄ちゃんに支えられてるよ」
「いい関係だね」
「私、弟しかいないから憧れるよ」
「中二病、まだ続いてる?」
「うん、昨日も包帯巻いて何か宿ってるって」
「バカみたい」
「ははっ、お兄ちゃんも昔そんな感じだったよ」
碧純が笑う。
基氏の作家活動。
隠しつつ。
ごまかす。
胸が温かい。
夕方。
碧純が帰宅。
キッチンへ。
夕飯の準備。
野菜を切る音。
「お兄ちゃん、実家から野菜と猪肉届いてたよ」
「シチューにするね」
「美味そうだ」
「ありがとな、お前」
「そだね~」
「お兄ちゃん、新企画どうなった?」
「プロット送ったよ」
「編集者、面白がってた」
「異世界冒険、読みたいか?」
「うん、読みたい!」
「お兄ちゃんの新しい挑戦、応援するよ」
「お前が最初に読む読者な」
「感想頼むぞ」
「お兄ちゃん、それポイント高いよ!」
「またポイントか」
「なんの特典だ?」
「私がずっとそばにいる特典」
「お兄ちゃん、私と一緒に頑張ってね」
「あぁ、お前がいてくれるから、俺も頑張れるよ」
二人がテーブル。
シチューを食べる。
猪肉の旨味。
野菜の甘み。
食後。
基氏がソファ。
原稿を進める。
碧純が荷物を開ける。
手紙を見つける。
「お兄ちゃん、パパから手紙入ってたよ」
「『基氏、碧純、元気か? SUV買ったら帰ってこい。冷凍庫運ぶなら軽トラ出すぞ』だって」
「父さん、軽トラ出す気満々だな」
「冷凍庫、ガレージに置くか」
「うん、猪肉保存できるし、冷凍食品も充実するよ」
「お兄ちゃん、SUVいつ買うの?」
「次の印税入ったらな」
「痛車は残すけど、家族用に普通の車買うよ」
「イラスト塗り直してよね」
「スクール水着なんてやめてよ」
「新刊に合わせて変えるのもありだな」
「バカ兄貴!」
「やめてよね!」
碧純が蹴りを入れそう。
基氏が逃げる。
笑い合う。
「お前、実家帰るの楽しみにしてるだろ?」
「うん、パパとママに会いたいし」
「お兄ちゃんと一緒ならもっと楽しいよ」
「俺もだ」
「父さんの猟手伝って、母さんに新企画の話でもするか」
「うん、ママ喜ぶよ」
「私たちのこと応援してくれてるし」
「そうだな」
「お前と一緒なら、実家も賑やかだ」
その夜。
碧純が自室。
サブスクを開く。
ベッドに座る。
呟く。
「お兄ちゃんの新企画、応援しないと」
「アニメで元気もらおう」
『青春豚野郎』を再生。
画面が光る。
兄妹の絆。
感じながら。
基氏が自室。
原稿を進める。
キーボードの音。
呟く。
「お前が俺のそばにいてくれるなら」
「新しいジャンルも怖くねえよ」
翌日。
基氏がリビング。
編集者から返信。
メールが届く。
『茨城先生、プロット最高です!』
『異世界冒険、読者引き込まれますよ』
「あぁ、ありがとな」
「妹物と並行して進めるから、よろしく頼む」
『了解です』
『次の打ち合わせ、楽しみにしてください』
電話を切る。
基氏が碧純に報告。
キッチンで。
「お兄ちゃん、編集者からOK出たよ」
「新企画、動き出した」
「ほんと!?」
「すごいね!」
「お兄ちゃん、私、応援してるからね」
「あぁ、お前のおかげだよ」
「実家帰ったら、母さん達にも報告するか」
「うん、パパとママ、喜ぶよ」
「お兄ちゃんと一緒なら、私も嬉しい」
二人が笑う。
新たな挑戦。
家族との未来。
目を向ける。
朝食後。
碧純が学校へ。
お弁当を持つ。
基氏が原稿。
コーヒーを淹れる。
「お兄ちゃん、実家帰るの楽しみだね」
「あぁ、お前と一緒ならな」
「ポイント高いぞ」
「そだね~」
「お兄ちゃん、私と一緒に頑張ってね」
「あぁ、お前がいるから、なんでもできるよ」
二人が笑う。
朝を囲む。
絆が深まる。




