自信という過信
自信とは何か。
文字だけ読めば、「自分を信じること」と捉えることができる。
うん、なるほど。
全くわからん。
「自分を信じる」って抽象的すぎないか?
小さいころから、「自分に自信を持ちなさい」的なニュアンスのことを、
大人たちに言われてきた気がする。
そして次は自分が大人になって他人に、
「自信をもって!」という立場になった。
言うのは簡単。
でも肝心なのは、自信を持つにはどうすればいいかである。
残念ながら、その回答を筆者は持ち合わせていない。
申し訳ない。
読者の方々は、タイトルを見たときに少しばかりは、
自信の持ち方などの「ヒント」が書かれているのでは?と期待したかもしれない。
本当にすまない。
ただこの文章を書くにあたって、一つの結論を出さねばならない(と筆者は思う)。
結論、自信とは「持つべきでないモノ」である。
自信を持っていないからこそ、「頑張ろう」と思えるのではなかろうか。
自信を持たないからこそ、理想の自分になるために、努力するのではなかろうか。
自信がないからこそ、他人に尊敬の念を抱き、自分もあんな風になれたらとあがくのではなかろうか。
自信がありそうに見える奴は、その様に振る舞うのがうまいだけだと筆者は思う。
筆者が好きな歌詞で、
「1番になったって 2番になったって
結局最後は 皆消えてくんだ
僕が死んだって 何も残らないから
生きているそのうちは 死んでたまるか」
という歌詞がある(Run Away,[Alexandros]より)。
1番になったって、何番になったって、
人間は絶対的な自信を持つことができない。
結局人は、死んでしまう。
この真理はどうすることもできない。
あなたが死ぬその直前まで自信は手に入らないだろう。
だがそれでいい。
自信を持っていないのは好都合である。
「自信がない」ということをネガティブではなく、ポジティブに考えてみました。
だって物事をどのように捉えるかは、俺の自由でしょ?
つまり、「自信を持たない自分でいる」という勇気を持つことが大切なのかもしれない。
皆さんの考える「自信」をぜひご教授ください。
感想お待ちしております。