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喉元過ぎれば熱を忘れる  作者: 粗茶の品
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頭の中にあるもの


 家に帰ると姫崎はベッドに倒れ込んだ。


 自分のベッドで落ち着くとすぐ1人の男子のことが思い浮かんできた。


 道原はあのいじめの件について色々と手を尽くしているようだった。言い過ぎなのかも知れないが少なくとも貢献はしていた。

 きっとあの人がいたからこそあの2人は今日仲直りできたのだろう。彼がいなければもう少し時間がかかっていた気がする。

 姫崎が戸惑っている間に彼は行動していた。


 いじめに関しては解決していない。それがどうしても気がかりだ。道原も直接は言わなかったができることはない、そう伝えた。それが悔しそうな顔をしながら。


 今回で道原がいい人だと再認識した。


 道原は最初からいい人だった。図書室で会ったあの時からずっと。


 姫崎は自分が彼をどう思っているのかわからない。仲のいい友達、これからも仲良くしたい人だとは思う。彼にもそうだと思っていて欲しいとも。


 だが自分のことよりも道原がどう思っているのかが気になって仕方がなかった。

 自分はどう思われているのだろう、そんな考えが頭の中を走り回った。


 道原は「可愛い」と姫崎に言った。

 言われた時は嬉しさと恥ずかしさで頭がいっぱいになった。あれがもし本心なら彼は最初からそう思ってくれていたのだろうか。

 わからなくてすごくモヤモヤする。


 男子に可愛いなんて言われたのは初めてだ。言い切れないがそのはず......。そうであって欲しい。


「愛菜。ちょっと料理手伝って」


 部屋の外から母親の声が聞こえてきた。


「はーい」


 姫崎は返事をするとベッドから起き上がる。


 母親にちょっと相談してみようかななんて一瞬思ったがやっぱり恥ずかしくてできない。

 一旦料理で考えを晒そうと姫崎は思った。

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