↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/40

13.side ?

 

「なっ、あ、...おい!」


 剣を奪われ、慌てる男。

 颯爽と走り抜けた小さな背中。


 子ども...?


「ちっ、あの馬鹿!」


 団長の悪態が聞こえる。

 俺も内心で同意する。

 剣を奪われるなんて、騎士として有り得ないだろう。


 魔獣の出現。しかも、大型。

 知らせを受けてすぐ駆けつけると、牛型の大型魔獣が暴れていた。街に近づくことはほとんどないはずだ。いったいなぜ。


 指示を出し、住民は避難させた。

 魔獣を取り囲むように隊員を配置する。新人の隊員は後方へ配置した。そいつが、子どもに剣を奪われ狼狽していた。情けない。


 俺は、魔獣とは別方向へ駆けていった背中を目で追った。そして、その先に見た光景に驚愕する。


「っ...!」


 幼子(おさなご)がいた。

 状況が呑み込めないのか、きょとんと佇んでいる。


 とっさに魔獣に目を戻す。嫌な予感がした。


 魔獣がその身を低く落とす。

 強靭な脚力。この魔獣は、跳躍に優れている。



「っ...止めろ!行かせるな!!」



 とっさに叫んだが、動けた者はいなかった。


 一瞬で隊員たちの頭を飛び越えた魔獣。

 風を巻き上げ、空を翔けるように跳ぶ。



 やめろ、やめてくれ。



 最悪の想像か頭に浮かぶ。

 間に合わないと分かっていて、追いかける。


 ――どんっっ


 大地を震わせ着地した魔獣は、まるで嘲笑うかのように牙を見せ、凶暴な前脚を幼子に向けて振り上げる。




 そこに、黒い影が、飛び込んだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。