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【続編連載中】Wolfhound(ウルフハウンド) ー神話に殺された狼のやりなおし  作者: 灰皮 (Haigawa Lobo)
第1章 ー 大狼の目覚め編
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登場人物と狼紹介

Characters


Fenrir(フェンリル)

北欧神話の世界に産まれた巨大な狼。産まれた当初こそ普通の狼として扱われていたが、予言は神々の世界に災いを齎す怪物であると主神に告げる。

神々は世界を脅かす怪物をグレイプニルと呼ばれる魔力の紐で拘束することに決めた。フェンリルは、とある神様の右腕を人質に、その拘束下に置かれることを承諾するが、どうやら助からないことを悟ると、神々の裏切りの代償として右腕を喰いちぎり、封印の微睡みに眠っていったのだった。


時は流れ、神々への復讐を誓ったフェンリルは、自らのコピーを狼として産み落とし、人間の世界で暗躍する。

理想の大帝国を築き上げた彼は、グレイプニルを解く魔術の探求の果て、遂に自らを神々の世界に開放するに至った。

世界が終わる日、ラグナロク。己を縛る鎖を喰いちぎった彼は、望まれた通りの怪物として、人々を喰い殺していく。遂には主神をも屠るほどにフェンリルの力は強大であったが、結局は彼自身もまた、復讐によって命を落とすのであった…。


Teus(ティウ)

別名テュール。嘗ては天空を治める最高神としてこの世に君臨していたが、戦争の神としてOdinに台頭され、アース神族の一介の軍神へと成り下がる。始めこそミッドガルド(人間界)での暗躍に酔いしれていたものの、戦場の趨勢を握る生き方に疑問を覚え、己の神としての役目を終えることを願い出た。普通の人として、最愛の女性と添い遂げるために。

最後の使命は、幼いままに両親から引き離され、世界の果てへと追放された一匹狼を救う事。

Fenrirの監視者として、彼は再び世界を奔走する。


Skyline(スカイライン)

通称スカ。ヴァナヘイム周辺に生息する狼の群れのリーダーで、Fenrirを覗いて唯一ひとの言葉を解する能力を持つ。普段村では長老様と呼ばれる飼い主を慕い、家族とのんびり暮らしていたのだが、ある日彼の元に、Teusと呼ばれる異邦の神様が訪れるのであった。


Sirius(シリウス)

Fenrirが追放された森に住んでいたとされた、伝説の大狼。

その全ては謎に包まれているが、どうやらFenrirと同じ風貌を備えているらしい。


Freya(フレア)

ヴァン族出身の豊穣の女神であり、Teusの意中の人物。彼女は生命をも司るとされ、傷を癒すばかりか半死の者をも生還させると言う。死者の半分を担う役目を負っているためか、はじめは軍神であるTeusのことを激しく拒絶していた。


Odin(オーディン)

全知全能のアース神族の最高神。予言によりFenrirに破滅を齎されると宣告され、狼を(しもべ)の一員として迎え入れることを泣く泣く断念。しかし既に二匹の狼を傍らに侍らせていた彼には、まだ幼く親に甘えたがったFenrirを処刑することも躊躇われたため、世界の果てへと追放することに決める。

時は流れ、再びFenrirの存在が彼の前に立ちはだかるまで、彼によるアースガルズの統治は続いた。


Loki(ロキ)

北欧神話における稀代のトリックスター。Odinと義兄弟の契りを交わし、霜の巨人という神族の目の敵の存在でありながら、アースガルズへの永住を許される。

そこで同族の妻との間に子供を設けるが、なんと産まれたのは、異形の仔であった。

Fenrirの生みの親であり、北欧神話破滅の元凶。


Gort(ゴルト)Ruinfield(ルインフィールド)

ヴァン神族を統べる長老。敷地内に狼の溜まり場を設けており、野放しの彼らの生態を眺めるのが日課。

嘗ては強大な力を備えた神ではあるのだが、Teusがヴァナヘイムを訪れた頃には既に隠遁生活を楽しんでいるようだった。どうやら、大狼について何か知っているようだが、彼の方から語りかけることはしならしい。


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