そのじゅうご
今更ながら令和。
(てか一年経ってた)
いらっしゃいませ!
と威勢の良い声が聞こえてくる。
そう、秋沢さんの希望は…
油そば屋だった。
テレビで見てから行きたかったらしい
(あ、ちょっと並んでるな…)
メニューを渡され考える。
「なに食べようかなぁ~
佳織さんオススメあります?」
(うーん…とりあえず…)
「意外と量があるから、
普通の並盛でいいんじゃないかな?」
「じゃあそれで、お願いします
トッピングは明太子で。
ところで佳織さんは?」
「ん?
俺は…無双の倍盛りと半熟玉子
お腹減ったからね。」
しばらくしてから券売機で食券を買い、隅の席に座る。
「佳織さんって結構食べますね?
今は女の子なのに…食欲は変わらないんですか?」
「まあ普通だよ。
てか、前はプラスで丼食べてたから…
食欲は少し落ちたのかもね」
「…それで食欲落ちてるんですか?
よく食べるんですね」
「そうかな、普通だよ。
まぁ男だったら…だけどね、今は…」
『おまちどおさまです~』
俺の話を遮るかのようなタイミングで料理が目の前に
「お、きた じゃあ食べよっか」
いただきますと手を合わせ食べ始める。
『ごちそうさま』
「あー食った食った」
「なんだかおじさんみたいですね」
(あ…俺、女の子だった)
性別を忘れる程旨いってことか。
「まぁ、つい…ね。
じゃあデザート行こうか!」
と、ゆーわけで隣のスーパーへ。
(徒歩10歩ぐらい)
スーパーといっても薬局みたいな店、この油そばを食べた後は、だいたいここに来る。
「どれでも好きなのでいーよ」
「ありがとうございます。
じゃあお言葉に甘えて…」
(この時間は割引シールが大量に貼ってあるから安いからね)
デザートは別腹と言うが
女の子って…マジで別の腹あるんじゃないかってぐらいカゴに入っている。
やっぱり女の子は不思議だ。
買い物を済ませ、秋沢さんの家に帰る。
油そば食べたい…




