そのじゅうし
「狭い部屋ですケド、どうぞ
お茶いれますね。」
俺や弟の部屋とは違ってなんか…
ちょっとおしゃれで清潔間があって…
~マジで女の子の部屋だなぁ。
…と、出てきたお茶を飲みながら感動していると。
「その、さっきボクって言いましたよね?」
「えっと…つい癖でね。
弟がいるから癖で俺って言っちゃうんだよ。」
(ちょっとムリがある言い訳だよな…)
「そうですか…
あの、圭織さんって…その
性同一性障害の方でしょうか?」
ゴホッ!
(…ちょっとむせた)
「性同一性障害?
いや、それじゃないよ。
その…TS病って知ってるかな?」
「えっ…まさか…」
「そう、そのまさかだよ。
…ちょっと話、聞いてもらってもいいかな」
そして俺に彼女に全てを打ち明けた… 俺の身体に起こった変化を…。
静まる部屋で口を開いたのは彼女だった…
「ホントにあるんですねts病って。
存在するのは知っていたけど…」
「ホントにあると思わなかったでしょ?
…俺もそうだったからさ」
「えっと…後悔ってしてないんですか?」
「後悔か、あるにはあるケド…
ちょっと恥ずかしくて言えないな」
(…女の子と出来なかったって言えないし)
「私そういう話に凄く興味があって…。
その、男の子の頃の話聞かせもらっても…」
グゥ~
(あ、何も食ってな…俺じゃないぞ!)
彼女の方を見ると顔を真っ赤にしていた…
「えっと…すいません」
「大丈夫だよ、食べに行こっか…奢るからさ」
「えっでも…」
「俺の話を聞いてくれたお礼…かな?。
他の人に話したこと無かったし、
その…嬉しかったんだ」
(軽蔑せずに聞いてくれて)
「ありがとうございます。
じゃあお言葉に甘えて…」
(そんなものでいいの?)
彼女がリクエストしたのは予想外のものだった…。




