1・ゲーム
ゆっくり更新できたらいいなって思います。
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とあるゲーム会社からVRMMOゲームなるものが開発され、ゲーム業界での革命が起きた。
そのVRMMOは、医療機器である脳内電子測定機を応用し、既存のゲームとは違い現実世界から仮想世界にダイブすることで、ゲーム内にも関わらず視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を感じることができ、ゲームを現実だと認識してしまうほどリアルだった。
ゲームの概念が壊れるほどのできで、ゲームをテストプレイしたβテスター達は、皆高評価で、もう一つの世界だとネットが盛り上がった。
発売日には、1万人限定なのに関わらず、120万人の応募があり、抽選を行うこととなった。
その中に選ばれた天城詩音は、抽選で選ばれたことに歓喜してゲーム開始まで、βテスターが作ったVRMMOの情報掲示板で情報を読んでいた。
このゲームはもう一つの世界であり、NPCつまりゲームしているプレイヤー以外のゲームのキャラクターに一人ずつAIが入っていて、クエストや話しかけることで好感度が変化し、嫌われるとお店を出禁になったりする。
レベルをあげることでステータスポイントSPが貰え、それを各ステータスに振ることで強くなるレベリング制。
種族は人間、獣人、エルフ、ドワーフが選べる。各種族には特性があり、全体的にバランスよくスキル適正のある人間、肉体系のスキルなどの適性が高い獣人、魔法系のスキルの適正が高いエルフ、技術系のスキルに適正のあるドワーフなど、やりたいことに特化させることができる。
しかし、必ずしも種族にあった系統のスキルを取る必要はなく、獣人で鍛治師をやって成功したβテスターがいたりと、種族にとらわれる必要はないとのこと。
スキルは10個装備でき、スキルは初めに5
個選び、後の5個は自分で購入するか、クエストでゲットするか、または、スキルの取得条件を満たすと選べる。
スキルは、何十万もあり、同じスキル構成は滅多にないので、各自自由に自分だけのキャラクターを育てることができる。
天城詩音は、明日開始されるゲームのことを考え、パソコンを閉じて布団に入った。
現在11時55分で12時から始まるゲーム開始まであと5分、詩音は胸を躍らせながら今か今かと待ちわびていた。
すでにお昼ご飯を食べて、トイレも済ましておいたので、ゲーム開始から長期間ログインするぞと意気込んだ。
「いよいよ始まるのか緊張してきたー」
そう言って 詩音は、ベットの上で脳内測定機を被ってカウントダウンを行った。