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黒い私と白いあなた

作者: 東雲 仁

おかえりなさい!


探しても探しても見つからなかった

何年も何年も

ずっとあなたを追いかけていた

何年も何年も


あなたはずっと遠くにいる

ここからでも姿は見えるけど

どれだけ手を伸ばしても届かない

私は小さい存在

あなたは大きな存在

不釣り合いなのは充分わかってる

それでもあなたに逢いたくてしょうがない


なんでこんなに恋しいのだろう

なんでこんなに愛おしいのだろう

私は常に下を向いている

星を散りばめた様に眩い光を眺めている

何年も何年も

この世界しか私は知らない


あなたは違う

目に届くすべてのモノを照らし続けている

私の見ている世界の何十倍も広い世界を見渡し続けている

そう

世界はあなたを中心に廻っている

そんなあなたが愛おしい

そんなあなたが恋しい


今度はいつ会えるの?


どうやったらあなたに近づく事が出来るの?


そんな事を考えながら

私は下を見続けている

私の世界は単純だ

光を見続けるだけ

小さい光

大きい光

たまに花火みたいな綺麗な光

黒い世界に散りばめられた光を眺めるだけ

そんな世界しか知らないつまらない私を

あなたは見てくれる

それがとてもうれしかった


いつか私もあなたの様な人になりたい

そう思っていたけど無理だという事に気付いた

あなたと私は違うから


でもそれも個性だから仕方がない

あなたはそれでいいんだよと言葉の代わりに笑って答えてくれた

いつも見守ってくれているあなた

そんなあなたがしっかり私だけを見てくれる日がある

その時は私も引きこもってないであなたの方を向いて明るい世界に飛び込んでいく


今日はどんな話をしようかな?

みっともない恰好してないかな?


逢える時間は少ないけれど

私はそれが楽しみでしょうがない



私の気持ちは月る事無く、あなたを照らし続ける。

読んで頂きありがとうございました!



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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして。 夜空なくば星は輝けない。 輝ける場所がある星というものは何とも羨ましいですね… 読ませて頂きありがとうございました。
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