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第五十三の問い「何でまだ答えを言われてないんだ?」

「お前が俺に、す、す、す……」

「好きだ?」

「そうそれ! そんなこと言う訳ないだろ!」


 気が付くとレイはあたしの隣から離れていて、うす暗闇の中でも顔が赤くなっているのが分かった。それを指摘すると、慌てて頬を手で押さえる乙女な反応。

 今までの空気が嘘のようなレイに、あたしは顔をかしげる。


「つまり、あたしが言う訳ないと思ってたから、問い詰めようとしたわけか」

「言い方悪いだろ、お前!」


 相変わらず手を顔に当てたままで怒鳴り散らすレイ。……うん、こいつは真面目な雰囲気よりこういう空気の方が似合う気がしてきたぞ。

 面白いからちょっと遊ぼう。


「あたしが言う訳ないと思っていた、かぁ……ちょっとショックを受けました」

「はっ!? な、何言ってんだよ」


 声のトーンを落とし、顔を伏せると、びっくりしたようなレイの声がすぐに降ってきた。


「だって、あれでも頑張って言ったんだよ? あたしだって、レイがウォンチさんの事好きじゃないかとか不安になってたし――」


 ん? ちょっと本音が混ざったような?

 まあいいやと思い直し顔を上げると、レイが「ああっ!」と大声を出した。


「やべ、ウォンチ……そうだ、何やってんだよ俺……忘れんなよアイツの事……」


 何やらぶつぶつと呟き、あたしの方を向く。


「ゴメン、ちょっと行ってくるわ」


 コンビニに行ってくる、というように軽く片腕を上げ、ばたばたと足音を立てて部屋を出ていくレイ。

 しばらくぽかんと、レイのいた場所を見つめていたが、


「告白の返事聞いてない! え? ちょっと、レイっ!?」


 今までの会話を聞いていたら分かりそうなその問題に、恋のフェルターはすごいのです、恋敵の所に行ってくると言われ、すごく不安になりました――。



 Q、何でまだ答えを言われていないんだ……?


 A、あいつが悪い、そうだあいつのせいだ!



「レイ様、ウォンチ帰ってきましたよ」


 廊下を走っていると、すれ違ったメイドが頬を少し赤く染め、そう教えてくれた。あのメイドはきっと誤解をしているに違いない。

 あとでどう説得して誤解を解くか、とため息をついたとき、背後からぎゅっ、と抱き着かれた。

 行き成りと言う事もあるが、強い力で首を絞めつけられているので、思わず変な悲鳴を上げる。


「ぐへっ!」

「なんだか変態チックな悲鳴ですね。まあそんなところも好きですけどー!」


 メイドとは思えない主人のひどい扱いに、レイの頭に血が上る。

 無理やり腕を引きはがすと、マシンガンのように言葉が絶えずに降ってきた。


「レイ様、あたしを探していたって本当ですか!? うれしいです、あたし! あ、もう一度キスをしたいとか? 意外と大胆なんですね! いいですよ、しましょうしましょう!」


 勝手な解釈をし、顔を近づけてくるウォンチを手で制し、本題に入る。


「悪いが、お前の告白は受け入れられない! だから離れてくれ」

「…………そうですか」


 思ったよりいい引き際に驚きながらも、力を弱めた彼女から逃げる。


「……あの女ですか」


 あの女、といわれて思い浮かぶやつは一人しかいない。あの女(ひいな)を脳裏に浮かべながら、顔を少し赤らめて頷く。


「……ああ、やっぱり……でもレイ様、もう駄目ですよ、あの子からは引いた方がいいですよ」

「まだ言うか。何を言われても俺はそれを否定するがな」

「…………本当の情報なんです。なんなら直接王様に確かめに行ってください」


 王様、と聞こえ、レイは顔をしかめる。


「お父様がらみか……? 何なんだ?」


 ようやく信じてもらえると思ったのか、ウォンチは声を潜めて、人差し指を立てて言う。


「保崎秀名は――もう少しでこの世界から居なくなります」

そろそろ終わりますかね!

新学期が始まるまでには完結したいです^^

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