第四十七の問い「こっちだって解決?」
これから3月2日までテスト前で更新できません><
すみません……。
ここずっと、考えていたこと。今まで答えが出なかった。
その答えを、あたしは今日見つけて、そして、今日、ソウシに言う。
「あたしは――」
手に握った包帯をギュッと握りしめ、顔を上げた。
ソウシの顔はなんだか吹っ切れたような表情。その訳は分からない。
「やっぱり、ソウシをは付き合えない」
その瞬間、あたしは髪の毛をぐわぐわ掻き撫でられた。……せっかくお部屋のメイドさんがセットしてくれたのに!
「わかってるって、お前の答えなんて」
あたしからふい、と顔をそむけて、いじけたようにつぶやく。あたしは髪をてぐしで梳きながら顔を向ける。
…………なんだか知らないけど、レイへの気持ち、ばれてる……?
すると、あたしの反応に驚くソウシ。
「お前、気が付かないと思っていたのか……? バレバレだっつーの。……はーあ、フラれたから女装キャラに戻ろうかなぁ……」
つまらなそうに頭の後ろで手を組みながら言うソウシに、あたしは首を大きく振って反論をする。
「もったいないっ! 素顔はかっこいいんだから、女装はしちゃダメ!」
「お前に惚れられなかったら意味ないだろ、この顔」
「意味ある! だからダメだって!」
ソウシが胸ポケットからウィッグを取り出すのを、あたしは全力で阻止する。何しようとしているんだよ、この変態はぁっ!
「……まあ僕もゲイから脱出できたし。いいとするか。あ、ところで保崎。ここに来る途中のろうかでレイが一人でうろついてたの見かけたぞ。声ぐらいかけておけば?」
うっ。
顔を赤くして、ソウシの足に包帯を乱暴に巻きつけてから、一礼しあたしは部屋を出た。
「…………なんでこんないい人キャラになってるんだ? 僕」
ウィッグを取り出してしみじみと、一人残されたソウシはぼそりとつぶやいた。
Q、こっちだって解決?
A、解決したいからね、うん。
「レイ…………」
長い廊下を渡る。電機はいつもより暗めに設定あると聞いている。雰囲気を作っているのか、節約をしているのか。どっちにしろ自分には関係ない。
ソウシの言葉を信じて、とにかく廊下を走る。
「……どこら辺にいたのか聞いておけばよかった……。廊下ってひとくくりにしても範囲広いし」
ぶつぶつとつぶやきながらあたしは走る。体力に自信はないので、少しは歩いているけど。
……ぐきっ。
「ったぁーっ!?」
足首に激痛。見てみると、ひねったように青くはれていた。慣れないヒールなんか履くんじゃなかった……。そうしたらソウシもあんなことになんなかったしね。
仕方ないので足を引きずって、はだしで歩いていると、廊下の隅に周りの暗闇と同化しそうな黒髪を発見。あんな黒髪を持っている人はきっとレイだ。
「レイ……!」
声をかけようとしたとき、レイの隣から誰かが駆けてきた。少しカールした、この暗さでもわかる明るい色の髪、その髪の色に合わせたクリーム色のドレス。
「ウォンチさん……?」
きょとんとして足を止めたとき。ウォンチさんが背伸びをし、レイの背の高さまで頭を持ってきた。
「…………? ………………!?」
二人の頭が、重なった。
きっとこれを世間的には、接吻というものだろう。
「…………そういう関係…………?」
しゅん、と照明が明るさを落とした。あたしの口から、自然に悲鳴がこぼれる。
「……ええええええ――――っ!?」