第四十三の問い「これは告白……?」
更新がおろそかになってきていてすみません……><
もう少しで完結の予定(?)ですので、これからもよろしくお願いします
Q、これは告白……?
A、次の言葉をまとう、うん。
……なんてやっている場合じゃないよ! 今、自分に起きている状況を考えよう、うん、落ち着いてさ。
目の前……ソウシの顔……? そして、……抱きしめられてる……?
…………思考停止ー……。
「おわっ!? 保崎!?」
頭がショートしてぐったりしたあたしは、力が抜け倒れこむ。そんなあたしをソウシは慌てながらも床に寝かしつけてくれる。
心配そうにのぞきこむソウシ。少ししたら落ち着いたので、あたしは苦笑いを浮かべながら、起き上がる。
「もーう大丈夫。大丈夫だから、ね?」
「…………じりじり後退していないか……?」
「してないしてない」
手を振りながらも、後ろに下がるのをやめないあたし。額には少し冷や汗が浮かんでいる。
だって、あたしの恋愛スキルじゃあパニくるよ! 男子と手をつないだことおろか、しゃべったことも何年振りかになるスキルじゃあ……。
なんてことを思っていたら、ソウシにぐっと腕を引かれる。
「いやじゃないならこっち向け」
真剣な顔のソウシが目の前いっぱいに広がる。
ちょっ、そんな相手の目に映った自分が見えるほど近づかれても困る……。
「向いてる向いてる」
「目線が下」
「気のせい気のせい。ちゃんと見てるって」
「eyecontactっ!」
流ちょうな英語。なんだかそれがむかついて顔を上げた。
すると、目の前には、今にも泣きそうなソウシの顔。あたしの腕をつかんでいる手は少し震えていて。なんだかその腕をつかんでしまった。
「……」
お互い見つめ合ったまま、何も言えずにいた。あたしたちの間に流れるのは、ドアの隙間からこぼれてくる軽快な音楽と、クロードの怒鳴り声。
「レイなんてどうでもいいだろ……」
す、とソウシが目線を外した。初めてこぼれてくるぶっきらぼうな兄の名前。
「ど、どうしたの? ソウシがレイ『なんて』っていうなんて……」
「僕、変わったんだよ」
また顔を上げた。今度はさっきよりも顔が近い。もうお互いの顔なんて見えない。
「そんなに聞きたげだから教えてあげる。……保崎」
ぶる、とソウシの手が震えた。
「君が、好きだ」