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第三の問い「ハーレムを作ることができるのか?」

予想以上の反響に驚きです><

読んでくださったら、感想と評価をつけていただくと踊ります。画面の前で^^

 Q、王子のハートをゲットし、ハーレムを作ることができるのか?


 A、(一番目の答え)さあ、わかりませんね!



「第一王子のクロード様です」


 あたしは今、豪華なあるドアの前に、例のメイドさんと一緒に立っています。

 紅い、蛇がモチーフらしいドア。宝石やら金やらがたくさん、これでもかとついている。


「……なんで、こうなったんだっけ……そうだ、数分前だ……」


 あたしの、現実逃避から成る回想が、始まった――。


――――――――――


「え? なんで逆ハーレムづくり……?」


 思わずつぶやいたけど、それは、おじさんに掴みかかろうとしたレイさんにかき消された。


「なんなんですか、父上っ! 聞いておりませんよ!」

「うん、そりゃそうだようね。言ってないんだもん」

「言えっつってんだよバカおやじ! なんでこんなちんちくりんに恋心抱かなきゃいけないんだよ!」

「そうか? お前にぴったりだとおも……」

「お前にぴったりだよ! 四十五のひげおやじになぁ!」


 いきなりの父と息子のけなしあい……っていうかレイさんの一方的な悪口を聞きながら、あたしの頭も混乱。


「えの、あっと、なんであたしを選んだんですか? 他にもいい人いるじゃないですか。美人さんなんてごろごろいますよ」

「そうだ! 仮にも美人以外の人でも、こいつのレベルはないだろう、こいつは!」


 何故に二度言った!


「ふ。レイは人を見る目がないな。何を隠そうこの秀名さんは!」


 お、何々?


「恋愛ゲームの達人なのだ!」

「オタクじゃないですか。ただの」


 ふん、あたしはその言葉を何年聞いてきたと思っているのだ! もうその言葉には慣れっこだもんねー!


「ただのオタクじゃないぞ! なんと、この人は恋愛経験ゼロだ!」

「言うなーーーーっ!」


 あたしは、おじさんの顔に右ストレートをお見舞い。

 その途端、横にずらーぁっと並んだ兵隊さんが、あたしののど元に、長い槍を押さえつける。

 ほんの数ミリ動いただけで、あたしののどは確実に切り裂けるだろう。


「……なんのまねですか……」

「それはこちらのセリフじゃないのか」


 ちゃっ、と槍を、強く押し付ける。


「王になんてことを」


 王? この人王なの?


「まあまあ、対していたくないから気にしないでくれ」


 赤くなった頬を抑えながら、ニコニコ笑って言うおじさん。いや、王。

 よゆーそうな口調だが、目は涙がたまっていて、痛そうなのが手に取るようにわかる。


「……すみませんでした……」


 とりあえず謝っておいて、話の続きに戻る。


「……それで、そのあたしが逆ハーを作る理由は……?」

「そんなの決まっているだろう! 息子が恋愛をしたことがないからだ!!」


 ……何がどう決まっているのかわからない……。


「とにかくだ。女癖悪いやつもいる、妙な趣味を持っているやつもいる、女嫌いの奴もいる、とにかく恋愛に無縁の奴らがそろっている」


 ええ。特にレイなんか、逆にきらわれそうですよね。


「特定に俺の名前を言っているのは何か意図的なものか……?」

「そうに決まっているじゃないですか」


 バチバチを火花を散らすあたしたちの間に、例のメイドさんが間に入る。


「まあまあ。とにかく、詳しい質問はあとで、長男、そして第一王子のクロード様にあってみませんか?」



――――――――――


 回想終了。

 短かった……もう少し現実逃避したい……。


「では、入りましょう」


 メイドさんが、ドアを開けた。

 その先には――。


「こんにちは。君が、秀名ちゃんだね?」


 あたしのジャージ姿を目にしても驚かない、というか逆の反応をする、長髪の男性がいた。


 ――あたしは、この人の心も手に入れなくちゃいけないのか……。

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