今朝、咲いて、今年も咲いた
つんとした星が朗らかに笑ってみせた夜に
つんとした唇がにっこりと笑ってみせた夜明け
今朝、公園の露草が咲いていた
大樹のもとには保育園の園児達が遊んでた
(さぁ、かまわない、行っておいでゆきたいところへ)
そう言ってくれているような郷土の息吹
紅い橋を架け、歌をうたい舞う青い風を背に
お馬のように駆けてゆく
弱くても走って、走ったさきに
純信のひとを夢にみた気がした
今咲いている露草がこんなにわたしに笑ってくれている
目に映る景色が一瞬一瞬違ってみえる
移ろう感情の流れよいつか
あの胎内のような宇宙へと駆けてゆけ
つんとした星が朗らかに笑ってみせた夜に
つんとした唇がにっこりと笑ってみせた夜明け
今年も、公園の露草が咲いていた