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16日目②

16日目②



冒険者ギルド

そこは夢と希望と野望と欲望が渦巻く場所。

普通の仕事につけないならず者どもの集まり、そして希望に満ち溢れた若者の群れ、常に喧騒に紛れた世界が広がる。





なんてとこまではいかないようで、建物は割と普通の立地に普通の様式で小綺麗な感じだった。



ドアを開けるとこれまた普通。

目新しい俺をジロジロ見る目……などはなく、みんな集中して打ち合わせをしたり資料を見たりしている。そりゃそんなもんだろうな。よくあるギルドに併設された居酒屋等はないようだ。


そろそろと受付まで並ぶ。



「こんにちは、今日はどうしました?」

受付のお姉さん-推定24才、茶髪ふんわりボブっぽい感じのちょっとできるOL系、だけど多分裏に回ったら冒険者の事をあだ名で呼んでそう-が流れ作業のように対応してくれた。


「こんにちは!冒険者になりたいんですがどのようにすれば良いですか?」そして軽く微笑む。

世の中とりあえず挨拶、とりあえず敬語、とりあえず微笑み。これで大抵の人間関係は落ち着く。


「冒険者登録ですね?詳しく説明しましょうか?」

「是非お願いします!」


それからツラツラと説明してくれる。フムフム……


冒険者になるには1万Gあればなれるらしい。しかも最低ランクからのスタートであれば登録に関しての審査も特に求められないし、審査に関しても人間関係の調査等はないとのこと。

業務としてはいわゆる魔物退治だったり、護衛だったり素材採取だったり雑用だったり、冒険者としてイメージそのままの内容であった。

ランクとしてはS級からG級まで、依頼者によって業務にランク指定できるようだ。


そして、今の俺にとって一番重要なところは他の国に行けるかどうかだが、これまたお約束通り冒険者ギルドで身分を保証してもらえるので国の移動も限りなくスムーズに進むようだ。


ただし、ランクはF級以上とのこと。G級は誰でもなれるので流石にギルドとしても身分保証の為に使えないという事だろう。

もっともF級になる条件は依頼を5つこなす事なので、楽そうだ。雑用だけ受けても良い。


「説明ありがとうございました!ウラノさん!とてもわかりやすかったです。早速冒険者登録したいのですがよろしいですか?」

「いいですよ。では登録料とこちらの登録書に記入をお願いします。」


アリトは冒険者になった!


「さっそく依頼を受けていきますか?」

「どんな依頼がありますか?」

「そうですね、最初なんで雑用の仕事が多いですかね」


うーん、どうなんだろう?とりあえず早くF級にはならないと行けないしな、だが準備も何もしてないからな。


「今日は準備できてないので辞めときます。明日ウラノさんに聞きにきても良いですか?」

「もちろん大丈夫ですよ!この時間帯は私受付にいるので気兼ねなく話しかけてくださいね!」


よし、準備をしないとな、そろそろ丸腰も危なそうだし。


16日目

アリト:元高スペックモブ野郎、G級冒険者

素質:剣士

体力:10

魔力:0

攻撃力:5

防御力:5

素早さ:5


スキル

上段斬り


所持ゴールド:478,900G






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