25日目
25日目
そんなこんなで次の国ベジーブの港町キャジベについた。
色々とどこにいくのが良いか聞いて回ったのだが、正直20日程度じゃまだわからないことが多すぎる。
このベジーブ国は現在どの国とも争っておらず、比較的安全そうであったから、とりあえずここにした。
なにより、ここならクラスメイトもそんなくることなさそうだ。ハッキリ言って田舎の弱小国だからな。
「わりと早かったねー」
船から降りるとシブハは背伸びをして、あくびをひとつ。
いいけど、たわわに実った胸を強調すな。
「まぁセントラルとそんなに遠くないからな。ここら辺は小国も多く、ベジーブはその中の一つみたいだ。」
俺は事前に作成しておいた、ベジーブガイドブックを見ながら答える。シブハのやつ本当に全て俺任せで何も考えてない。まぁいつものことか。
さて、とりあえずこれでセントラルから出ることはできた。
ベジーブならしばらくはのんびりできるだろう。
その間にまずは資金の底上げと、安全の確保は急務だ。特にシブハが仲間に加わったことによって、我々の所持金は一気に心許ないものになった。
つーかシブハなんて1Gも持ってなかった。
ふざけんな!と、お前これどうすんだ!と、使った分は未来永劫取り立てるぞ!と、散々言ってやったのだが、
「じゃあ身体で払うねー!♡」って速攻で服を脱ごうとしてきたから、一目散に撤退した。
い、いや、ほら、あれだ、もしここでやることやってさらに1人増える自体になったらヤバいからな、ほ本当に。
「さて、じゃあまずは冒険者ギルドでシブハの登録するか、あとなんか適当な仕事受けれるといいな」
「はぁーい!」
キャジベでシブハの冒険者登録はすんなり終わった。
仕事を受けようかと思ったがたいした仕事はなかったので辞めた。
できれば雑用が良いのだが、あまりないらしい。そろそろ本格的に冒険者として魔物を倒していかないと行けないかもしれない。
そして宿
色々考えたが金を稼ぐ手段を確立しない間は2人で一緒の部屋を使うことにした。女性1人にするのも危ないしな。
シブハは嬉しそうだが、俺はめんどくさい、寝れなくなるからだ。
明日以降どうするかを考えながら、夜は老けていった。
シブハ?
俺の隣で普通にヨダレ垂らして寝てるよ。
何もしてないけどな!いや、何もされてないけどな!
25日目
アリト:元高スペックモブ野郎、G級冒険者、非童貞(自称の為確認不能)
素質:剣士
体力:10
魔力:0
攻撃力:5
防御力:5
素早さ:5
スキル
上段斬り
所持ゴールド: 308,000G
仲間:シブハ