第四十五話 えん罪美女の救出
「え、な、なななな、なんでしょうか」
ふふふ、ゼルバン大将軍がビビっています。
「無実の罪の死刑囚を一人、僕の所で保護したいのですが……」
「へっ」
んー、ゼルバン大将軍の目が点になっています。
どういうことなんだ。
ちょっと無理なことを言い過ぎたかな。
「だめでしょうか」
「いえいえ、大丈夫です。ノコ様なら百人でも二百人でも好きに保護して下さって大丈夫です」
なんだか、ゼルバン大将軍がすごくほっとしています。
「あのー、僕がどの様な、お願いをすると思ったのですか」
「いやーー、国王にさせろとか言われたら、どうしようかと思いました」
はーー、何処の悪の支配者だよ。
国なんかいらんわ!!
「じゃあ、ローズ、ンデラさんを保護して帰りましょう」
「はい」
僕は久しぶりの我が家に帰ってきた。
久しぶりの我が家は静かだった。
家にいるのは黒猫マリー、ローズ、ンデラさん、デルイドさんと僕の五人だけだ。
家にいた、保護した二十人とアクエラさん、ユーリさんはカドモス領の地下に捕らえられていた数千人を家に帰す為、働いてもらっていますので留守です。
本当ならここで普通の暮らしに戻りたいのですが、ンデラさんの名誉挽回、真犯人の捜索が必要となりました。
まだまだ、のんびり出来そうにありません。
でもこれはこれで楽しくなっている、自分がいるのも事実です。
「ノコ様――!!」
「あっ、ヒュアちゃん、ゲフッ」
今日のヒュアちゃんの護衛はS級冒険者サビアさんと、シロイさんだった。
ヒュアちゃんの後ろで、満面の笑みでお辞儀をしている。
「あの、ノコ様、お父様にノコ様にお目にかかりたいと、伝えて欲しいと言われてきました」
「ぎゃーーはっはっはっはっはー」
全員が笑い出した。
きっと僕がすごく嫌そうな顔をしたのが、おかしかったのだろう。
ンデラさんまで笑っている。
まあ、断ることも出来ないでしょう。
「いつを予定すればよいのですか」
「三日後でお願いします」
「わかりました」
その日の晩は、ンデラさんとデルイドさんの歓迎会をすることにした。
僕の料理でもてなすことにしたら、アクエラさんもユーリさんも、二十人の女性陣も参加する為一時的に戻って来た。
仲間との連絡は、ゴーストマスターを全員に付けて、ゴーストクイーンのローズがこまめに取っているようだ。
このため、食事が終った時には一通り全員の面通しが終った。
大きな食堂を作っておいてよかったと思う。
アクエラさんとユーリさんの話では、カドモス領に捕らえられている女性達は、順調に故郷に帰れているようだ。
そのときに二十人の女性陣がよく働いてくれているとしきりに褒めていた。
その後の入浴と、寝室ですごく迷惑なトラブルがあったことは、もう思い出したくもない。
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