〜 再開 Ⅱ 〜
第4話です!
「俺が吸血鬼」
確かに特徴はある、気がする。
「でも俺、太陽大丈夫だったよ」
そう、最初落ちてきた時外だったが、よくいう吸血鬼の特徴の日光でダメージを受けた感じは特になかった。
「じゃあ吸血鬼っていうのがそもそも勘違いか、なんかすごい吸血鬼で太陽が大丈夫だったのかのどっちかだな」
こっちに振り向いて笑いながら言う悠大。彼のこういう適当さは本当に心地よく感じるが、今はもうちょっとシリアスになってもいいのでは?という考えも浮かぶ。いやまぁ悠大もツノ生えてるし、細かいことにいちいちメンタルをもってかれるのは悪手ではあるのかもしれないのだけれど。
そんな風に1人で納得していたところにハゲローブが口を挟んでくる。
「龍神様は過去をどこまで覚えていらっしゃいますか?」
「過去も何も俺はこの世界のことなんてなんにも知らないぞ?気づいたらここにいただけだから」
「なるほど。再臨の影響なのか記憶が欠落していらっしゃるのですね。であれば私共と話をして現状や過去について知っていただき、記憶を取り戻していただくのが最優先ではありませんか?」
そう言うとハゲローブは王の方へと振り向き
「王よ。ここは1度部屋を移してじっくりとお話するのが良いのではないでしょうか」
ハゲローブは悠大にあまり俺に関心を持たないようにして欲しいようだ。悠大を露骨に俺からはなそうとしている。
「うむ、そうであるな。では龍神様はこちらへ」
王様が悠大の前まで来て別室へ行くように促す。
「いや待ってくれ。話についていけないし、俺は龍神なんかじゃないぞ?俺は光田悠大だ」
堂々と王様に言い返す悠大だったが、ここまで龍に乗ってきたというのに話を全く理解出来なくて混乱しているようだった。まぁ悠大は馬鹿だからな…なんて思ってしまうが、もしかしたら混乱しすぎて考えるのをやめていたのかもしれない。悠大なら大いに有り得る。まぁ実際俺も悠大のことバカにできないぐらい混乱してるし、思考を放棄しかけているのも確かなのだ。
「いいえ!龍神様はそのようなお名前ではありません。龍神様のお名前は言い伝えによるとヤト・クーシェン・ドラグニス様とおっしゃいます」
「ヤト・クーシェン・ドラグニス…」
悠大がそう呟く。
「お前めっちゃかっこいい名前だな」
そう茶化しながら悠大に話しかけるが反応がない。
「おい悠大、どうしたんだ?」
俺が問いかけ悠大に触れようとした時、急に悠大が頭を抱えながら呻き始めた。
「う、ぐぅ、うわぁぁぁぁぁあ!!!!」
相当な痛みのようでのたうち回っている。
「おい悠大!!」
「近づくでないわ!!早く龍神様をお運びしろ!!」
あまりの様子に悠大に近づこうとしたら、ハゲローブに押し倒された。そしてそのまま、傍に控えていた騎士たちが悠大を運んでいこうとする。
「おい待てよ!悠大をどうするつもりだ!!」
吠えたてながら騎士に掴みかかろうとしたその時、突如風が舞った。そして気づけば俺も宙を舞っていた。
「ぐはっ」
突如発生した突風に打ち上げられ、風が起こすかまいたちに切り刻まれた後に床にたたきつけられる。風が来た方向を見ると、ハゲローブが杖を掲げていた。どうやらこのハゲローブがなにかしたらしい。龍がいる世界だし、もしかしたらこれが魔法なのかもしれない。
「邪魔をするでないわ雑種が!!」
ハゲローブが怒鳴りつけて来るが、こっちとしても友達がどうされるのか心配なのだ。立ち上がり、ハゲローブの方を真っ直ぐ見据える。少しハゲローブがたじろいだように見えた。
「お前たちそ奴を殺せ!!」
ハゲローブの命令と共に、悠大を運ぶ騎士たちとは別に控えていた騎士たちが俺に襲いかかる。
「お、あ…ぐはっ」
気づけば俺は槍や剣で串刺しにされていた。血反吐を吐く経験は初めてだし、刺されるとこんなにも身体が熱くなるのか、なんてよく分からないことを考えている自分が居る。そうして、もう一度連れられていく悠大の方を目だけを動かして見ようとするが、もう俺の角度からは見ることが叶わなかった。
ここで、俺の意識は闇へと消えた。
今回も読んでいただきありがとうございます。
少し遅くなりましたが第4話です。
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