プロローグ 世界
文章力がなく、作中で説明できる気がしない世界観をプロローグという形でぶち込む無礼をお許しください。
こんな駄文を読んで下さるだけでわたくしめにとっては至上の喜びにございます。
どうか、読んでいただければ幸いです。
四季。それは春夏秋冬と呼ばれる四つの季節を指す。
春。花々の蕾が開き、陽の光が優しく照らす。
夏。照りつける太陽、その暑さに抗うために人々が考え出した物や食べ物には風情がある。
秋。山々は色づき、景色を一変させ彩り豊かに舞い散る木々の葉は感動を与える。
冬。それは冷たく、そして儚く、しんしんと静かに辺りを白く染めあげる。
四季折々。春には春の。夏には夏の。秋には秋の。冬には冬の。その季節にはその季節の表情がある。
それは風情。情緒。風流。そして趣。
それら全てを結集した世界。
その世界はそれぞれ巡ることはなく、ただ一定に流れる。
春ノ国〝春景〟夏ノ国〝夏茜〟
秋ノ国〝秋水〟冬ノ国〝冬空〟
春は春。夏は夏。秋は秋。冬は冬。
四季に別れた四つの国は交わる事なく、一分一秒、365日それぞれは変わらず同じ表情なのだ。
そしてさらに二つ。
春景の南東に位置する。昼ノ国〝昼光〟
秋水の北西に位置する。夜ノ国〝永夜〟
対極の存在である二つの国。永夜に昼はなく、常に夜。
そして昼光に夜はなく、常に昼。
この二つもまた交わる事はない。
また四季ノ国には昼夜が存在するが、昼夜ノ国はそれぞれ隣接する四季に依存する。
いつの世も人類は愚かなもので、自分にないものを羨む生き物だ。
そして手に入らないと悟れば奪おうと考える。
今現在戦争に至っているわけではないが、この6つの国、仲がよろしくない。
もちろん過去には戦争になったこともあるが、今は膠着状態。現時点では国民が行き来できる程度には平和だ。
なぜ6つの国は均衡状態を保てているのか。
絶対的な理由が2つ存在する。
1つ目、それはどんな理由を以ってしても絶対に揺るがないものとして認識されている。
6つの国全ての〝戦力〟が寸分の狂いなく互角。
2つ目、それは戦争する暇がない。人ならざる者たちの干渉により、それどころではないのだ。
四季や昼夜の固定化。この世界では固定された現状がごく普通だ。
仮にそれが〝本来の姿〟でなくとも、、、
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四季ノ国、昼夜ノ国どちらも遥か昔からとある問題に悩まされている。
それは四季も昼夜も問わず起こり得る問題で、その問題を解決するにはごく一部の〝力〟を持つ者にしか対処することは出来なかった。
いわゆる、妖や妖怪、はたまた霊などと呼ばれる存在たちだ。
彼らは〝魑魅魍魎〟と総称されている。
悪さをせず、人と共存を望む者から、無差別に意味もなく、平然と命を奪っていく危険極まりない者まで幅広く存在する。
実体のある者やない者も存在するため、彼らを退けるためには特殊な力が必要だ。
力と言ってもそんなに大層なものではなく、ようは人ならざる存在へと干渉できる力だ。それを〝霊力〟という。そしてその〝霊力〟を〝術〟へ付加することによって対処を可能としている。
霊力は血筋で受け継がれ、新たに発現することは99.9%ないと言える。
逆に0.1%はあると考えることも出来るが、、、
術に関しても使えるか否か、いわゆる才能は血筋が大きく関わる節があるだろう。
霊力も術も無尽蔵に使えるわけではなく〝神力〟を消費し行使している。いわゆる魔力みたいなものだ。神力は全ての人間が持っているが、キャパシティがそれぞれ違うため、自発的に術を使えない人間も出てくる。仮に使える人間でも威力、規模ともに個々人で大きな差が生じる。
矛盾するが、しかし術は使おうと思えば誰でも使える。
術に関しては普通の人間、さらには物にも有効で、人を殺すことも容易い危険な代物だ。
まるっきり使うことの出来ない人間も大なり小なり存在するが、そんな術を使えない人間が術を使う方法もあるのだ。
それは術式と神力が組み込まれた道具を用いることで可能となる。自発的に使用できる者に比べて全てのポテンシャルが劣るため、戦闘に用いられることはない。そもそも道具を用いる手法は戦闘での使用を目的にしておらず日常生活のなか使用されるものだ。
自発的に霊力を使用できる場合は別だが、術と違い、霊力はその力を道具への付加を継続することが出来ない。
霊力を道具に付加する場合、付加する者が常に霊力を流し込む必要があるからだ。
ゆえに妖や妖怪、霊などの魑魅魍魎の対処は専門の者に頼るほかないのである。
そして魑魅魍魎に太刀打ち出来る者の中でも破格の力をもつ者たちは国に一人ずつしか居らず〝守護者〟と呼ばれ国でトップの戦力を誇る存在として人々の安寧を守っているのだ。
それは魑魅魍魎という異形たちからは勿論のこと、他国への抑止力という形としても。
如何でしたでしょうか。
プロローグだけでは微塵も分からないですよね。
駄文で申し訳ございません。
どうか続きを読み、私の妄想の片鱗に触れ、ともにわくわくしていただければ幸いでございます。