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後藤田くみが行うわ
「じゃ、店長、イルノさん、後はよろしくね。後藤田くみくんも、また明日お会いしましょ」
おばさんAが、頭を下げて言ったわ。
「じゃ、イチヨさん、また。今日はローテーションじゃないのにわざわざ、こんなのの為にごめんね」
斗詠店長が手をひらひらさせながら言ったわ。
両手でやるとお子様っぽいわよ。
「うん?全然。これで時給が出るんだもの。かえって悪いくらいよ」
イチヨさんが、そう言いながら売店入り口を外に出たわ。
「じゃね」
そんなイチヨさんにイルノさんは、目を細めて声をかけたわ。
まぁ、通常も糸目だったけど。
「後は任せるっす」
私には、膨大な記録が在るんだから、売店の店員さん役なんて、赤子の手を捻る様にこなせるはずだものね。