プロローグ
突然浮かんできた作品なので、途中でやめてしまうかもしれないです。
よろしくお願いします。
この世界には殺意が溢れている。
「「あいつまじウザい。死ねばいいのに」」
「「あのクソ上司。理不尽過ぎだろ!殺してやりたいっ」」
誰もがみんなアイツを殺したいと、死ねばいいと毎日心でぼやいて、叫んでいる。
そう、僕だって。
いつの時代からか、人が自分の殺意を周りにこぼしても、咎められない世界になっている現代。死という言葉の重みがどんどん減ってきている。
だが、本当に誰かを死に追いやったことのある人は一部の犯罪者などを除いて、まずいないだろう。
知らないから軽く使える「死」や「殺」。
知ってしまったらもう、簡単には使えない。
ここまで言ってしまうと、なんとなく察しがつく人もいるかもだよね。
僕はあの夜、彼女に出会って知ってしまった。
何かが死ぬということを。何かを殺すということを。
本物の殺意というものを。
これは、よくある冒険ファンタジーでも、青春群像劇でもない。
ただ暗い暗殺者たちの物語。
閲覧ありがとうございます。