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仲良く証拠隠滅を図ります! 1




~仲良く証拠隠滅を図ります! 1~




う~ん……


普段の冷静なロイアス兄さまはどこへやら。

力加減に意識が向けられていないのか、ぎゅっと抱き締められた身体が苦しいです。

でも、さすがに苦しいから放してほしいとは言えません。

それだけ今の兄さまには心の余裕がないのだと思います。


私が今感じているこの苦しさは、兄さま自身の苦しみだと思って受け止めよう。

どんなに苦しいことでも、二人で分け合って半分こにしちゃえば、気持ち的に楽になれるはずだしね。

だからどんなにぎゅうぎゅうと力の限りに抱き締められても、私は文句なんて言わないよ。



────……って、嘘です!

────ごめんなさい!



気持ちの面で受け止めたいというのは本当だけど、やっぱ無理!

幼女の小さな身体を力の限りにぎゅうぎゅうと抱き締められたら、さすがに落ちる。

ミシミシバキバキとまでは言わないけど、これ以上やられたら口から魂が飛び出しそう。



────ギブ、ギブ……

────へるぷ、み~……



声を出したら口からそのまま魂が抜け出そうな気がしたので、兄さまの手を軽くタシタシと叩いて解放してほしい旨を伝えます。

完全に放してくれなくてもいい、せめてちょっとだけでも抱き締める腕の力を緩めてくれればそれでいいから。


だけど兄さまは、力を緩めるどころか腕を放して私を解放してくれたのです。

『ゴメン』とバツの悪そうな顔で、ぎこちない笑みを浮かべながら。

ほんの少しだけ目が潤んでいるように見えたのは、やっぱり泣いていたからでしょうか。

さすがにそんな兄さまの目をじっと見ることはしません。

兄として、妹にそんな姿は見せたくないでしょうし、私は兄さまの思いを尊重したいからです。


「にいさま」

「ん?」

「かえってきたまりょく、だいじょうぶですか? ちゃんとおちついてますか?」


おとなしく還っていった魔力(子たち)だけど、兄さまの体内を巡る流れに異常が出ていないか心配なのでそう訊ねました。

還っていった大半の魔力は、元は兄さまの魔力ですけど、一部は私の魔力なのです。

それも、兄さまが無属性状態の魔力を私から奪って自身の魔力に還元していたあの時とは違い、今回は水属性に染まった私の魔力を兄さまの体内に取り入れたわけなので、全く同じとは言いきれない状態です。

そんな心配から訊ねたのですが……


「大丈夫だよ。水属性で還してもらったおかげで安定してる。ありがとう、レーン」


何の心配もなかったようです。


「それよりも……」

「?」

「困ったことになったな……」

「なにがですか?」


ぎゅっと眉間に皺を寄せてしまった兄さまを見上げ、コテンと首を傾げます。

問題は解決したと思うのですが、一体何に困ったと兄さまは言っているのでしょう。


「……血で汚れたシャツやタオルの処分だよ」

「あ……っ!」

「僕の火属性魔法で燃やす予定でいたからね。だけど、レーンが使うなと言うからには、それはもうできないし。どうしたものかな……」


そう言って兄さまが考え込んでしまいました。

自身の魔力特性から、あのやり方が危険だと分かった以上、兄さまが火属性魔法を使わないと言ってくれたのは安心しました。

けれど、そうなることで当初の目的が果たせなくなったという問題が新たに出てきたのです。


「やっぱりうめましょう」

「ダメ。簡単に見つかってしまうよ」

「むぅ~……」


即座に却下されたことでムッと頬を膨らませます。

ジト目で兄さまを睨むことも忘れません。


「ダメっていわれても、まほうでもやすほうがもっとダメになったじゃないですか」

「……そうだね」

「ひをつけるためのどうぐはないですし、とりにいったらみつかります」

「……それも尤もだ」

「あきらめてしかられます?」

「僕はそれでもいいけど、レーンは嫌だろう?」

「しかられるのはべつにいいですけど、しんぱいをかけるのがいやです」

「……この状態だからね」


そう言って兄さまが大きな溜息をつきました。

視線の先には血で汚れたシャツとタオル。

今度ばかりはそれを私の視界から隠すことにまで意識が回っていないようです。

なのでしっかりと私の目に見えているんですよね、血塗れのそれらが。


「誰の目にも触れないように、跡形もなく消してしまえたらよかったんだけどね」

「どうやってですか?」

「うん、その手段が火属性魔法で燃やすことだったんだけどね」

「………………」



────燃やす……燃やす、ねぇ……



それって、火属性魔法でなきゃいけないのかなぁ?

っていうか、属性魔法でなければ火の魔法は発動しないの?


「レーン?」


ちょっと引っかかることがあって考え込んでいたら、それに気付いた兄さまから名前を呼ばれました。


「ん~……?」

「そんなに難しい顔をして何を考えているの?」

「……え、っとですね……」

「? うん」

「ちょっと、ヘンだな~って思って……」

「変?」

「……はい」

「一体何が変だと思ったの?」

「……ん~っと」


これ、言っちゃってもいいのか?

あくまでも可能性の話だけど、もしこれが成功したら、兄さまが魔法の教師から教わったっていう属性魔法の行使方法を全否定することになるんだけど。


でもなぁ……できそうにない気がしない。

っていうかこっちのがよっぽどできそう。


「レーン」

「あのですね、にいさま」

「うん?」

「さっきのひぞくせいのまほうですけど」

「うん」

「おしえてもらったっていうせいきのてじゅんじゃなくて、ふういんまじゅつとおなじやりかたでできそうだとおもいません?」

「え……?」


私のその発言に兄さまが呆気に取られた顔をしました。


まぁそうだよね。

そういう顔されても仕方ないよね。

だって兄さま自身がハッキリ言ったんだもん。

属性魔法は封印魔術と違って、イメージが先行して発動させるタイプの魔法じゃないって。


だけど。

できなくはないと思うんだ。


一番最初に私が使った封印魔術。

静電気をイメージして作り上げたものだけど、あれに触れて『雷魔法を仕込んだのか?』みたいなことを兄さまは言っていた。

つまりは、兄さまの目から見たあれは完全な『雷属性の魔法だった』ということになる。

それから、私が使う前だって。

兄さまがイメージして使った封印魔術は、触れると水になって流れ落ちていくものだった。

これも水属性だと言ってもいいと思うんだ。


実際に封印魔術に必要とされる魔力の属性がどれなのかは謎だけど、イメージすることで何らかの属性を持たせることができているのなら、その手順を応用して属性魔法を発動させることの方が、正規の属性魔法発動の手順を追うより簡単で危険もないと思えるんだけど。


「にいさま、さいしょにわたしがつかったふういんまじゅつおぼえてますよね? あぶないからダメっていってたやつです」

「? ……ああ、雷魔法というか、自然現象の雷をイメージして仕込んでいたあれのこと……って、まさかレーン!?」

「そのまさかです、にいさま」


私が使った封印魔術の効果を思い出したことで、兄さまは私が言わんとしていたことに気付いてくれたようです。


「あのときわたしがつかったふういんまじゅつですけど、ほんとうにかみなりのまほうだったんですか?」

「効果としては完全な雷魔法そのものだったよ。威力も申し分なかった。イメージだけであれだけのものを作り上げられるなんて、レーンの想像力を恐ろしく思ったものだよ」

「だったらにいさま。イメージでひのまほうもできるとおもいません?」

「……やってみる価値はあるのかもしれない。ただ……」

「ただ? なんですか?」

「イメージ先行で発動させる属性魔法というのは聞いたことがないから、失敗した時にどう影響するか分からない」



────聞いてないんじゃなくて、意図的に隠されてたとしか思えないんだけど



そんな風に考えてしまうのは性格が悪いだろうか。

だけど、魔法の教師が兄さまを危険な目に遭わせていたかもしれないと思うと、ありとあらゆる面で疑ってしまうのも無理ないと思うんだ。

兄さまが教えられた手順自体は間違ってないとは思うけど───だって私もできたんだし───あれは、回りくどいやり方に思えてならないよ。

もっとやりやすくて、リスクが少ない方法だってあるはずだ。

その方法こそが、イメージ先行型の封印魔術と同じ手順じゃないかって。


「初めての試みだから、安全だとは言えない」

「……でも。やってみなくちゃわかんないですよ」

「レーン」

「しっぱいをおそれていたらなにもできません」

「そうだね……」

「それに、イメージがさきなら、うまくイメージできなかったときはまほうはでないとおもうんです。ふういんまじゅつがそうでしたよね?」

「! ……確かにそうだ」

「だからにいさま、やってみましょう! たきびをイメージして、メラメラファイヤー!! ……ってぇ、えぇぇ~!?」

「えっ!?」


まあ!

なんということでしょう!


頭の中でチラチラと焚き火のことを考えながら、両手を振り上げて『ファイヤー!!』と口にしたその瞬間、私の目の前に『ボッ!』と小さな火の玉が現れたではありませんか。

ちなみに魔力は一切発動させておりません。

一 切 発 動 さ せ て な ど お り ま せ ん !

ココ、とっても大事!!


あのですね。

自分がやっておきながらなんですが。



────頭の中のイメージと『ファイヤー』の言葉だけでこれとか、失敗するなんて有り得なくないですか??



「……でたよ」

「出た、ね……」


まるでオバケでも見たような言い方してますけど、あくまでもこれ、火の玉のことを言ってますから。


だけど、驚きつつではありますが、ちゃんと兄さまも『火の玉が出た』って認めてますからね!

私だけが見たわけではありません!


……となると。

実行に移すのみ……って、なりません?


「にいさま、これできますよ! だってわたし、まだまりょくはつどうさせてないです!」

「えっ? 魔力なしで火の玉が出たの?」

「はい! たきびのイメージしかしてません! あとメラメラファイヤー! っていっただけです」

「どういう理屈なんだろう……? ……レーンのイメージが強すぎて、魔力の発動を前に『ファイヤー』の言葉に反応したのかな?」

「『りくつ』とかいまはどうでもいいですよ、ロイにいさま! とにかく、イメージしてボッともやしちゃいましょう! しょうこいんめつですよ!」


顎に手を当て考え込み始めた兄さまを急かすように、足元に置いてあった血塗れシャツあ~んど血塗れタオルを手に取り、それを兄さまに見えるようにぶんぶん振り回すとギョッとされました。


「レーン、いつの間に!」

「にいさま、はやく!」


私の目に触れないように隠してたつもりだろうけど、さっきから足元に放置だったからね、兄さま。

いつの間にもないのだよ!


っていうか兄さま、今までこの血塗れシャツたちのこと意識からすこーんと抜け落ちてたでしょ。

まぁ属性魔法から~の、魔力が壊れ~ので頭がいっぱいいっぱいになってキャパオーバー寸前だったせいもあるんだろうけど。


「と、とりあえずそれ全部僕に渡して」

「なんでですか?」


慌てて血塗れシャツたちを私から取り返そうとする兄さまを見て首を傾げます。


「レーンのように小さな子に見せていいようなものじゃないからだよ」

「へいきですよ?」


だって掌にべったり付いた自分の血も見てるんだし。

直に見て平気なんだから、間接的なこれを見たところで別に何とも思わん。

せいぜい『汚ったないなぁ~』程度の感想が浮かぶくらいだ。


「それでも、だよ。いくらレーンが平気だと言っても、僕の方が大丈夫じゃない。それをレーンに見せて平気でなんていられるはずがない」


くっそ真面目だな、ロイアス兄さまは。

こういうとこ、ゲームでの堅物ロイアスと重なるわ。

でも兄さまにここまで言わせて尚、平気だ、大丈夫だって拒否するのはよくないんだろうな。


「にいさまがそこまでいうなら……」


困らせたかったわけではないので、血塗れシャツたちを兄さまへと返しました。

すると、ホッとした表情で心底安心したと言わんばかりに『ありがとう』と言われました。

それだけ兄さまにとっては、私に『血塗れのブツ』を見せることに抵抗があったということでしょう。


まぁ、普通の幼女であれば血塗れのブツなんて見た日にゃトラウマものでしょうし?

兄さまの心配も尤もというやつです。

しかし私は普通の幼女ではないのだよ!

成人してから、それプラス数年ほど生きてきた前世の記憶があるので、精神面のみに関しては割と頑丈だと思うわけ。

実際のところは今の年齢に応じてなのか、精神が身体に引っ張られてしまって、ちょっとしたことでぴーぴー泣いてますけど、それでも前世で平気だったことは今でもそのまま平気みたいなんですよ、不思議なことに。


だから、血を見ても全然平気。

もっと言うなら、怪我した瞬間からの一部始終を見ても全然平気だ。


これは前世の嗜好の影響だろうね。

ホラーもグロもスプラッターも全部耐性あるんだよ、私。

好きでめっちゃ見てたから。

仮に目の前に某バイオなホラゲのゾンビが現れたとしても、めっちゃイイ笑顔で『Bang!』できる自信があるぞ!

まぁこの世界には銃なんてないだろうから、万が一遭遇した場合は銃の代わりに魔法で『Bang!』ってなるんだろうけどね。


……っと。

どんどん思考が変な方向へとズレていく。

しかもちょいちょい、前世でのことが出てくるな。

こんなにも前世のことが出てきたら、頭が混乱したり、情報過多で頭痛がしたりしそうなんだけど、今のところそんな状態にはなっていないみたい。

現世(いま)の私と前世(まえ)の私がうまい具合に溶け込んでバランスが取れているからかな。

それか、フローレンの身体と前世の記憶持ちの私との相性がよっぽどいいのかのどっちかだ。


まぁ、いいや。

私のことは後でゆっくり考えよう。


まずやるべきことは証拠隠滅!

優先順位は守りましょう……ってね!


そんなことを考えているうちに、既に兄さまはイメージ先行での火の魔法を発動させるための準備に入っていたようです。

例の血塗れのブツを手に、目を閉じて集中しているのが分かります。

きっと頭の中で、火や炎をイメージしている最中なんでしょう。

イメージすることは苦手だと言っていた兄さまですが、身近にある火はそう難しいものでもないので、割とあっさり頭の中に思い描けたようです。

その証拠に、兄さまの魔力が揺らぐ気配のようなものが感じ取れました。



────火の魔法、成功するかな?

────イメージが魔力とキレイに結びついたら、きっと大丈夫だと思うけど……



懸念すべきことはただ一つ。

兄さまの水属性の魔力がこの魔法にどう影響するかだけ。


大丈夫だと分かってる。

できるとも思ってる。


だけどやっぱり、それだけが心配でドキドキする。

胸元でぎゅっと握り締めた拳に、心臓がこれでもかと言わんばかりに強い鼓動を伝えてくるのが分かる。


「……離れて、レーン」

「はいっ!」


目を開いた兄さまが真っ直ぐに私を見ている。

その目には魔力を発動させて強く輝く光。

既に魔法は完成しているんだ。


兄さまの言葉に従って、その場から少し離れた場所に行こうと足を踏み出したのと同時に、ぶわっと広がる熱気が肌に触れた。

さっきのように、肌を刺すような痛みを伴った魔力とは違う、熱いけれどどこか柔らかさを帯びたそれは、間違いなく兄さまが放った魔力だった。


だけど……


「……やっぱり失敗か」


……という兄さまの言葉に、思わず『えっ?』と声に出して立ち止まり振り返ってしまった。

その瞬間、先ほどよりも更に増した熱気と水気が混じり合った、蒸気のようなものに全身が包まれた。


「うぇっ!?」



────何これ!

────まるで天然サウナみたいだ!



……ていうか、私が知ってるサウナよりももっともっと熱いよ!


もうね、気分は地獄蒸しのお魚。

蒸気で蒸されてホクホクに仕上げられるのを待つだけのお魚ですよ。


すごいけど、これは熱い。

熱すぎる。

ただえさえ空腹で力が足んないのに、蒸気で蒸されて更にフラフラになっちゃうぞ。


「いくらイメージで成功しても、大元の魔力がこれだからやっぱり難しいのか……」


そう言いながら兄さまが魔力の行使をやめたため、熱すぎるほどの蒸気はピタリと収まりました。

それと同時に、()()()水属性魔法を使って熱された空気を冷やしてくれます。


……ん?

あれ……?


あまりにもあっさり発動してたけど、兄さまは水属性魔法はどうやって使ってるんだろう?

そういや自属性以外の魔法の使い方の手順は教えてもらったけど、肝心な自属性の魔法の使い方は聞いてないや。



────まぁいいや

────これは後で訊こうっと……



それよりも今は、どうしてこうなったかを訊かないとだ。


「にいさま、しっぱいってどういうことですか?」


火や炎のイメージを失敗したとは思えないんだけど。

それに、魔力だって揺らぎ始めた気配のようなものを感じたよ?

魔力が発動したってことは、魔法自体は完成したわけだよね?

それなのに失敗?

どういうこと??


頭の中が疑問だらけになって、あれもこれもと兄さまに『どうして?』『どうして?』と繰り返し訊ねる私。

反対に兄さまは、困ったようでいながら渋面という、なんとも器用な表情です。


「イメージ先行型での魔法の発動については何も問題はなかったと思う。ただ……?」

「……ただ?」

「僕の魔力の方に問題があるとしか言いようがないんだけど」

「……みず」

「そういうこと。どんなに強い炎をイメージしても、僕の水属性の魔力に負けてしまうみたいだ」

「じゃあさっきのあれは……」

「完成しかけた炎が僕の水属性の魔力に負けて打ち消されて、ぶつかった水の方は逆に炎に圧されて蒸発した……といったところかな」

「!」

「それこそ地獄の業火レベルの炎をイメージしてみたんだけど、僕の水属性魔力には届かなかったんだろうね。とことん僕の魔力は火属性と相性が悪いみたいだ」


……まぁ、火と水は相反属性ですからねぇ。

相性が悪いのが普通でしょうよ。



────しかし困ったな……



イメージを先行させる封印魔術の手順で属性魔法を使うことに対する危険はないと分かったけど、それでも兄さまの水属性の魔力では火の魔法を発動させるには至らなかった。


こうなったら、私がやるしかないんじゃないか?

だけど、今回ばかりは止められそうな気がする。

実際に火や炎を出すなんて、今日やった中でも確実に一番危ないやつだもん。


……でも。

私がやらなきゃ血塗れのシャツやタオルは燃やせない。

証拠隠滅なんて到底無理だ。

そのあたりを理由に、なんとか兄さまに『うん』って言ってもらいたいところだけど。


とりあえず、ダメ元でお願いしてみようか。

どっちにしても、やらなきゃいけないことは一つなんだし。


当然のように返ってくるであろう兄さまの反応は想像に易い。

それでも私は、ダメ元で兄さまに『自分が火の魔法を使うこと』を了承してもらうべく、丁寧に丁寧に、懇切丁寧にお願いをしようと決心したのでした……─────












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