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枕の下に 希望の上に(5)

クリティカル天道虫

天道虫を擽ぐる

猫の小脇に

いかれた烏が

何かを見つける

池に落ちた石の波に

二つは

直ぐに気づくけど

天道虫だけが

先に

飛び立ってしまった




少子化と呼ばれる

命の自転車操業は

頭数が揃っている今だから

呑気に叫べる事で

数が減ってしまえば

それだけ

人の心を持って

喋る奴が居なくなる現実




一億二千万人で

それなりの答えすら出ない物を

これから先

どうやって

それなりの答えにするのか

機械の答えに

イライラする日も

やってくるのか

みんな

今以上に

自分の事に

精一杯になる筈だから




飛び立った天道虫は

今まで歩いて来た

足跡を残して

一番高い所で消えました

今までよりも

劇的に変わるしかない

日々を残して

一番高い所で消えました

それでも

なんとかなると

突き進んで

今のように

なったんじゃないのか

お日様がクスリと笑う




対処するのは手遅れで

命の自転車操業は

後は数学的に数字が決まっていく

今の社会感覚では

一億円配っても子供は増えない

そもそも

それに耐えうる心を

持ってる奴が少ない現実




一億二千万人で

右往左往しながら探す物

これから先

子供の未来

それなりの答えになるのか

今までの仕組みで

人の数が関係する物は

全て見直すのか

本当

今以上に

自分の事に

精一杯になってしまうよ




飛び立った天道虫は

今まで歩いて来た

足跡を残して

一番高い所で消えました

今までよりも

劇的に変わるしかない

日々を残して

一番高い所で消えました

それでも

なんとかなると

突き進んで

今のように

なったんじゃないのか

お日様がクスリと笑う




天道虫が飛び立った後に

猫は烏と喧嘩した

そしてお互い

血塗れになりながら

家路に着く

あの傷が化膿して

ゆっくり

死んでしまうかもしれない

お互いが

違う物を持っているから

それだけは

無い事を願いたい


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― 新着の感想 ―
[良い点]  韻の詩。って行間も復らうのですね。 [一言]  太陽崇拝に人類の、未来。依存へ起承転結するなら、何か、が枯渇すれば滅びそうに時代の流れのむなしさで一杯。
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