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ぬくもりを 

作者: 黒夜魅月

 月も隠れた丑三つ時。蒸し暑い外とは対照的に私の部屋はエアコンの風で凍えていた。

 人の不幸は、「お腹がすいた、寒い、死にたい」。その順だと誰かが言ったと思う。それはよく言ったものだと、私は関心するが、私は、「お腹がすいた、寒い、寂しい、死にたい」、の順だと思うのだ。お腹がすいても寒くても、誰かが居れば乗り切れると思う。が、孤独はどうにも埋まらない。孤独は最大の病だと思う。

 孤独の先は狂気だと、尊敬する人が言っていた。私はその通りだと思う。現にお腹がすいて、エアコンの風で凍えていても、誰かと一緒に映画の一つでも見る等するとか。それか、私はゲームか何かを、相手は本を読むでもなんでも、何かをしていてくれれば、一緒に居てくれれば、そんなもの乗り越えられる。

 そんな中、ただ何気なく、私の頭を一撫でしてくれればそれで良い。ただ柔らかく、私の髪を一撫でしてくれればそれで良い。

 ただ私を、撫でてくれればそれでいい。それだけで不幸など拭えると。凍えた心が呟いた。

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