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音と共に  作者: 夢リアル
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不思議な感覚

綺麗な音が聞こえてきた。

今まで聞いてきた雑音とは、ちがう。自然の音ともちがう。とても安らぐ音だった。無意識に僕は音の元へ向かっていっていた。徐々にその音は大きくなり、その度僕はその音に引き込まれ、惚れていった。ふと気づくと、目の前には、真っ白なレースの服を着た女性が、ヴァイオリンを、弾いていた。

その姿にまた僕は引き込まれた。その女性が僕に気づいた。僕は会釈した。するとその女性は、ニコッと笑い、また演奏を続けた。僕は、静かに目をつむった。20分ぐらいだろうか。演奏は終了した。

僕はゆっくりと目を開けた。

女性がいない。

目の前にあるのは、雪だるまだった。

しかし、僕に驚きはなかった。不思議な感覚は残ったが…

僕はまた来た道を帰る。少しすると現実世界に戻される。

聞こえてくる。雑音たち。

さっきのは、幻覚、幻聴だ!そう、言い聞かせるように。

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