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天才は非常識!?  作者: ちこ
メンバー集結まで
8/18

嫌な予感というのは当たるもの

さぁ、駅に着いたので、Suicaを使って改札を通った。でも、なかなか、優希は来ない。どうしたのかなと思って後ろを見ると、優希が改札を通れずに困っている。しまった、SuicaかPASMO持ってるか聞き忘れてた。俺は、優希の方へかけていく。しかし、もう遅かった。次の瞬間、優希は改札を飛び越えてやって来た。


「??」


「おい、そこの人!何やってるだ!!」


駅員が怒鳴る。まぁ、そうだろうな。


優希は……


「??」


状況を理解出来ていないようだ。一体どんな環境で育ったらそうなるんだよ。


「優希、今のは凄くまずいよ……」


「なんで?私は和樹と同じことをしただけだよ?」


「僕は改札を飛び越えてはいないよ?ちゃんと中を通ったはずだよ?」


「だって、私にはそれが出来なかったんだもん。」


駅員が、やって来た。


「お前達何やってるだ!」


また、怒鳴る。五月蝿い。耳元で叫ぶな……


「もう少し静かに話せねーのか、糞爺。」


おっと、口が滑った。


「改札を飛び越えるからだろ!」


まだ騒ぎますか。


「騒がしいから、もう少し静かに話せ。というか、一回落ち着け。話はそれからだ。」


「¥※$#!!」


「とうとう、発狂したか。元から発狂仕掛けだったからな。」


俺が少し挑発したら発狂した。バカだろ。つーか、どうせ五月蝿いや。俺はその場から離れるためにも、他の駅員のいる、窓口に急いだ。


「優希〜、こっちだよ。」


「う、うん。」


優希がその場に突っ立ていたのでこちらに来るように声を掛ける。もしかして、怖がられたかな。失敗した……


「和樹、さっきはどうしたの?」


「あー、ごめん。怖かった?俺、うるさいのが大嫌いなんだよ。」


「そうなんだ。覚えとくね。」


「有難う。」


よかった。


そんな話をしてると窓口に着いたので、他の駅員と話すことにした。


「すみませーん。駅構内で発狂しているおじさんが居まーす。うるさいのでどうにかしてくださーい。


後、さっきの改札を飛び越えてしまった話もしなければいけないんで。」


すると駅長が出て来て、


「そうだね。おーい、君、あいつを止めて来てくれ。」


「はい。分かりました。」


駅員は、発狂している駅員の所へ駆けつけた。発狂している駅員は、まだ叫び続けていた。


「ところで、なんで飛び越えたりしたんだ?」


「通れなかったから……」


「何か入れたり、タッチしたかい?」


「いえ……というよりも、何か入れたり、タッチするんですか?」


「それも知らないんだ……」


「電車は初めてかい?」


「はい……」


「えっ……」


マジか。


「なら、今から教えてあげるから、今度から改札を飛び越えるのはやめておくれ。」


「はい……お願いします。」


本当に、どんな環境で育ったらこうなるんだ?

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