道中
運がいい。
この言葉の意味をこれほど感じたのは初めてだった。
俺にとってまず一つめの幸運。
それはあいつが俺を試すために見せた水晶が、以前俺がロウに売った物だったということだ。
机に置かれたあの水晶を確認し、記憶に残っていた中央の傷を見つけた時はこれが運命かとも思ったものだ。
だが、俺が売った物とはいえ俺はこの水晶の名前を知らない。
これでは名前を当てることができないではないか。
そんな事を考えたが、迷った結果として俺はロウに売った時の名前を口に出した。
水晶巨人の心臓と。
爺さんが言っていた名前だ。ロウにもその名前を出した訳だし、客にだってそのままの名前で売っている可能性が高いと考えた。
何故なら、ロウは商品の名前を深く考えないことが多い。だったら、俺が伝えた名前を商品名にしている可能性は高いと思ったわけだ。
その結果は大成功だった。
俺は認められ、金まで渡された。なるべく身を守るから隠し部屋や隠し通路を見つけろと言われたが、成功させたら今後も迷宮に連れて行ってもらえるかもしれない。…まあ、今回は関係ないかもしれないがなんとかなるだろう。要はあいつが満足すれば次に繋がるのだ。
しかし、あの時に買った水晶が巡りに巡って俺の役に立つとはな。
幸運も重なれば一つの力。
なるほど、今回のことほどその意味をよく理解できることもないだろう。重なり合った偶然から現れた結果は、俺がどれほど準備をしても得られないであろう結果を容易く引き寄せてしまったのだからな。
己の幸運に感謝しながら、準備に使えと渡された金貨を十枚握りしめる。
これだけあれば最高の馬を買える。水も食料もいいものを大量に買える。持ち逃げされる可能だって考えられるのに、これだけの金をポンと渡してしまえるのだからロウの上客というのも頷ける話だ。
…しかも、全身鎧と外套で隠してはいるようだがあいつに纏わりついてる嫌な感覚…一体どれだけ殺したんだか。
金を持っているし、実力もある。しかも声が出せないなんて特徴まで持ってやがる。だってのに噂話にも上がらない不思議なやつだが…
……いや、深く考えるのは、やめておこう。
今は味方。
これ以上の情報は、おそらく知らない方がいい。何となくだが、そんな感じがする。
そんなことより、さっさと準備を済ませてしまうべきだ。
俺は、あいつについて考えるのをやめた。
その代わりと言うわけではないが、魔族の迷宮に行くための準備のことに思いを巡らせる。
俺に求められているのは隠し通路や隠し部屋の発見だ。
今までのような場所ならば、問題なく見つける自信がある。ただ、これから行くのは魔族の迷宮だ。しかも、その中でも情報が少ないものである。何があるのかはほとんど分かっていない。
…本当は別の場所を教えた方がいいのかもしれない。だが、俺が知っている魔族の迷宮はどこも遠いのだ。一番近いのが今から行こうとしている場所なのだが…あいつが今回の迷宮で満足するかは分からない。
まあ、こればかりは仕方ないだろう。
それに、迷宮とは言っても何があるかは調べてみるまで分からないものだ。魔族の迷宮などと言う誰も行ったことのない場所に行くわけだから、これがあるなんて言い切れるわけがない。
まあ、俺の知っている魔族の迷宮はこれだけじゃないんだ。
今回の探索が終われば別の場所に行けばいいだろう。
…生きていればの話だが。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
日が昇り、そろそろ人も増えてくるかと言った時間帯。
俺はザックの元へと向かっていた。
歩みを進めながらこれから行く魔族の迷宮に思いをはせる。
一体どんな奴がいて、どんなものがあるのか。どんな場所に、どんなふうに存在しているのか。そのことを想像するだけでも面白い。とても楽しみである。
「おお、待ってたぜ」
ザックはすでに家の前にいた。
準備万端と言った風に荷物を整え、その荷物を持たせた見事な馬を家に繋いでいる。
「まずはあんたから好きな馬を選んでくれ」
ザックなりに気を使ったのだろうが、馬の良さなど分からないため近いほうの馬を選ぶ。
…馬を引いているみたわけだが怯えられているというか、嫌がられているというか…何となくだが馬からそんな気配が漂っている気がするな。
「なら、俺はこっちか」
ザックは残った方の馬を引くと俺の方を向くわけだが…馬は、特に嫌がってはいないと思う。むしろ俺に選ばれなかったことを喜んでいるようにさえ見える。
まあ、さすがに気にしすぎだろう。…多分。
「馬も選んだことだしさっさと行くとするか」
空は清々しいほどに晴れていた。
最高の天気は雨が降らない程度に雲があるという状態だが、そんなものはほとんどありえない。まあ、俺にはそう言ったことは関係ないのだが、ザックにとってはかなり関係があるだろう。
そんな事を考えていると迷宮都市との距離がどんどん離れていく。
周りに人が居なくなり、迷宮都市が遠くに見える程度の距離になった時ザックが口を開いた。
「んじゃ、大地の裂け目について話すぜ?…俺の知ってる情報全部を詳しく聞きたいか、それとも要所だけを簡単に説明して欲しいか。どっちがいい?」
その言葉への返事は決まっている。そう、当然――
詳しく頼む。
これ以外の選択は無いだろう。
魔族の話なのだから、詳しく聞くことでアリエルが何かに気づくかもしれない。簡単に説明されてしまうとその機会を逃してしまう可能性があるからな。
「話はこれだけじゃないが、あんたならそう言ってくれると思ったぜ。ちゃんと聞いとけよ? ……いいか?今から行こうとしてる大地の裂け目てのはな、簡単に言っちまえば大穴だ。馬鹿みたいにでかい落とし穴って言えば伝わるか?まあ、見た目はそんなもんだ」
大穴か。
大地の裂け目と言うぐらいだから谷の様な場所を想像していたが、どうやら違っていたようだ。
「ただな、規模が違う。そうだな…穴が迷宮都市より少し小さいぐらいの大きさらしい。たぶんだが、想像もつかんだろ?…まあ、とにかくでかい穴ってことが伝わったらそれでいい。面白いのはここからだからな」
要するに今から行く場所はでかい穴と言うことか。何となくだが、ザックが言いたいことは伝わったと思う。
「その場所は、穴の中だけがずっと嵐になってんのさ。聞いた話じゃ俺がガキの頃からずっとそうらしい。しかも大穴に蓋をしてるみたいにまっ黒な雲があって穴の中には強風と雨で酷いことになってるって話だ。だがな、俺がガキの頃から毎日毎日雨が降ってるってのに、いつまでたっても穴から水が溢れて来ねえらしいんだよ。だから地元のやつらは、この大穴は底が無いに違いないって思って大地の裂け目なんて名前をつけたらいい。でな、その話を聞いた一人の探索者が思ったんだよ。『この穴の下を見てみたい』ってな」
「その探索者は優秀だった。注意深く、思慮深い。判断力に優れ常に冷静だ。そして、何より強かった。その穴に潜るまでの依頼や探索じゃあ目的の物は絶対に見つけてきたし、怪我らしい怪我を負ったことも無かったらしい。だが、こいつには悪い癖があってな。何となく察してるだろうが、好奇心が強かったんだよ」
「…まあ、探索者の話は別にいいか。とにかく、探索者は大地の裂け目に向かったわけだ。当然、大地の裂け目への入り方を聞いてからな。だがな、実際そこまで行ってみりゃすぐに問題にぶつかった。大穴の中をどうやって降りるかってことだ。大地の裂け目はな、まともな足場が無かったんだよ。まあ、仰々しい名前がついてても結局の所はでかい穴だからな。降りるようにはできてなかったってことだ」
「だがな、そんなことで諦めるようじゃぁ探索者とは言えない。だから探索者は思ったわけだ『足場が無いなら作ればいい』てな。有り余る魔力を使って形状変化の魔法を使いながら足場を作った。ちなみに降りて行く時は、明かりなんて無いし火じゃ雨に消されちまうから手元に光をともす魔法を使いながら進んだらしい。雨に奪われた体力の回復と、魔法の使いすぎで消費した魔力の回復のために横穴を作ってそこで休憩を挟みながらどんどん足場を作りながら降りて行く。そうやって降りて行っている時、凄まじい嵐の中だってのに岩盤に生えている草があった。その草は、いろんな場所を旅してきた探索者でも見たことのない草だ。だから探索者はその草を持って帰ることにした」
「そのまましばらく進んだ訳だが、ずっと嵐だったせいで時間の感覚が無くなってきていた。疲労も限界に近付いているし、持って来た食料も半分を切っている。『帰るなら今しかない』そう思った。そうして草だけを持って探索者は地上に戻った。…まあ要するに、探索者は初めて目的を果たすことができなかったわけだ」
「だが探索者は諦めたわけじゃない。むしろ、簡単に踏破できない場所を見つけたと喜んだ。そして再度考えたわけだ。どうすればあの穴の一番下を見ることができるかをな」
「まずは食料。重さと量、前回の探索のことも踏まえて考えながら最良だと思ったものを用意した。次に転移の宝珠。金はかかるが、あれがあれば帰りのことは考えなくていいからな。…で、二度目の探索に出かけたわけだ」
「二度目の探索は順調だった。前回作った足場が残っていたから、魔力は身体強化に回せたおかげですぐに一度目の探索を諦めた場所まで着いたらしい。……で、そのあとは一度目の繰り返しだった。足場を作りながら先に進む。休憩しながら食事を取る。食料が尽きたら転移の宝珠で街に帰った。二度目の探索はそれで終わり。三度目も、四度目も。何度も何度も繰り返しながら少しずつ先に進んで行った」
「何度目かの探索。探索者はいつまでたっても底に…いや、この嵐が溜めこんだはずの水さえ確認することができないこの穴に恐怖を抱き始めていた。『この穴はどこまで続いているのだろう?もしかすると、村人が言っていたように底など無いのではないか?』てな。まあ、当たり前だな。むしろ、底を見てみたい、なんて理由でよくもまあ何度も行こうと思ったもんだ。…まあ、俺もそんな理由で行こうとしてるわけだが」
「何度目かの探索の時、休憩するために開けた横穴の中で休憩していた探索者は見たんだ。降ってる雨が集まったみたいな、水でできた女の人型をな。人型からあふれ出る魔力の強大さは自他共に認める『強い』探索者ですら竦みあがる物だ。何かを探すみたいに飛びまわってるそいつを見た探索者は、さすがに息を殺してそいつがどっかにいくのを待った。結果、その女の人型はそのまま別の場所に飛んで行ったらしい。それを確認した探索者は、すぐに転移の宝珠を使ってその場を後にした。結局溜まっている水さえ見えなかったその場所を、探索者が再び調べることはなかった。……どうだ?」
そんな自慢げな顔で言われてもな。
要は、でかい大穴の中に水でできた人型みたいな何かがいるということのようだ。ザックはそちらが気になるようだが、俺はその探索者が見つけた草がどんなものだったのかが気になる。結局見つけた草については話の中では触れなかったしな。
…聞いてみるか。
結局、探索者が見つけた草はどんな物だったんだ?
「それは教えてもらえなかった。ただ、その草だけでも元は取れたなんて言ってたから価値のある物だったのは間違いない」
結局分からないのか。
アリエルとジズドは今の話を聞いて何か思い当たることは無いのか?
『初めて聞いた話ですね』
(絶対、とは言えんが思い当たることならある)
思い当たるのか。さすがだ。
で、どんなことが思い当たるんだ?
(おそらくだが、水でできた人型は水妖だ)
『水妖ですか?確かに水妖は水場に生息する魔物と聞いたことがありますが、空を飛ぶような力は無かったはずでは?と言うよりも、水妖は動物の形をしていると聞いたことがあるのですが…』
(生まれたばかりの水妖を知らんのか。連中は、生まれたばかりのころであれば水と変わらん。だが生き物を取り込めばその姿を得る。動物の姿が多いのは水を飲みに来た動物が狙われることが多いからだな)
つまり、人型の何かを取り込んだ水妖がザックの話に出てきたやつだと言うことか?
(おそらくはな。だがまあ、何故空を飛んでいたのかは分からん。それに、ザックの話に出てきた探索者とやらがどれほどの強さかは知らんが、水妖は大した強さではない。脅威を感じるとは思えんが…まあ、面白い存在なのは間違いないな)
結局は実物を見たほうが早いということか。まあ、その方が分かりやすいか。
…しかし、これならザックを連れてこなくともよかったのではないだろうか?しかも大地の裂け目は珍しい場所ではあると思うが、迷宮なのかと言われると少し違う気もする。
『先に話を聞いておけばよかったですね。まあ、ザックさんの話では出てきませんでしたが、降りる場所が特殊なのでしょうから連れてきた意味はあると思いますよ。ただ、ザックさんが居るせいで雨の中を進み続けることができないのは困りますが』
「…反応悪いな。あんたの好みじゃなかったか?」
しばらく反応がなかったからなのか、少し不安そうにザックが話しかけてきた。
ザックを連れてきたことを少しだけ後悔したが、口に出すほど不満に思ったわけではない。一度大地の裂け目に行ってしまえばアリエルの門を使えるわけだからな。
そんな事は無い。その意志を伝えるために首を横に振る。
「そうか。なら、いいんだがよ……そういや、あんたはどんな戦い方をするんだ?」
そんな事を考えているとザックから疑問を投げられた。
言われてようやく気がついたが、俺たちは危険な場所に行こうとしているのだ。ならば同行者の戦い方を把握しておくのは当然だ。
接近戦は得意なのか不得意なのか。遠距離攻撃の手段はあるのか無いのか。あるとすればどんな物なのか。道具はどんな物を持っているのか。要するに、何ができいるのかできないのかをお互いに知っておくこと。
これは当然のことなのだが、あまりに当たり前のことすぎて完全に忘れていた。それに当たり前のことではあるのだが、俺にとってはそれが当たり前で無くなってからが長い。忘れていても仕方ないだろう。
ザック言葉に一瞬呆けてしまう。
『…さすがに、レクサスさんの戦い方をそのまま見せるのはまずいですよね』
…まずいだろうな。
(別にいいではないか)
もしルフ要塞の連中にでも伝わったら面倒になるだろ。
(既に炎帝と言う男には知られているのだ。やつが生きている以上、お前のことはある程度知られているだろう)
……そう言えばそうだったな。なら別にそのまま戦っても問題ないか。
『いや、問題ありますよ。レクサスさんの技は特徴的なんですから、炎帝の話を聞いたことがあればすぐに正体を見抜かれるかと。ザックさんはそういった話を多く知っているんですから、見抜かれる可能性は高いと思いますし』
…面白い情報を持っているのはありがたいが、俺のことまですぐに分かるのは面倒だな。
というか、俺が何かやるのが問題ならアリエルが戦ってくれたらいいのに。ちょうどよくこれから行く場所は水があるし、どうとでもなるんじゃないのか?
(ならそうするか?)
いいのか?
(以前使ってみて気付いたが、思ったよりも力が戻っていたからな。水もあるようだし馴らしにはちょうどいいだろう)
あまり期待していなかったが、本当にやってくれるとは思わなかった。
アリエルが戦ってくれるなら俺は深く考えなくてもいいだろう。ザックへの説明もしやすいと言うものだ。さっさと伝えることにしよう。
水の魔法だ。一応剣も使える。まあ、戦闘に関しては気にしなくていい。俺の後ろにいれば安全だ。
こんなものでいいだろう。
以前炎帝と戦った時に見せた水弾の威力的に考えるなら、ザックは俺の近くで動かない方がいいはずだ。唯の水弾であれなのだから下手に動けば巻き込まれて死ぬだろう。
「……別に、あんたを信用しない訳じゃないんだが…何ができるかくらいは見せてくれないか?さすがに何の情報もないままじゃ不安でよ」
どうやらザックは不安なようだ。まあ当然か。
アリエル、何か簡単な魔法でも見せてやってくれないか?
(簡単な魔法か…こんなものか?)
アリエルの言葉と共に斜め前に見えている木の一本を中心として球体状に水が現れた。その球体に向かって水弾を飛ばす。
水弾は水の球体に包まれた木にぶつかり形を崩したが、その余波のみで奥に見えているの木をへし折った。水の球体はその防御力を見せつけるように中身の木が無傷のまま佇んでいる。
(初歩的だが水弾と水球だ。大したことは無いが、見せるだけならこれくらいでいいだろう)
確かに、やったことは水の球体を作ってそれに水弾を打ち込んだだけだ。だが、水弾の威力もそうだがそれを一瞬でやったということがすごい。
何の前触れもなく、一瞬でこれだけの威力を持った水弾を作り出すことができ、さらにそれを防ぐ壁も作れる……水弾を耐えることが前提であれば、それだけでまともに戦える敵などほとんど居ないのではなないだろうか?
「……なるほどな。確かに、こんな事が出来るんなら下手なことすれば邪魔にしかならねぇな」
どうやらザックは納得してくれたようだ。
まあ、これを見てもまだ何か言うようなら連れて行く価値は無かっただろう。戦力にならないだけであれば問題は無いが、こちらの邪魔になるのなら大問題だからな。
納得したのは間違いないわけだし、今度はこちらの聞きたいことを聞くとしよう。
大地の裂け目については分かった。他の魔族の迷宮についても教えてくれないか?
「もちろんだ。そうだな…とりあえず簡単に説明するか。近い場所から考えるなら水晶洞窟って場所だな。ここは簡単に言っちまえば水晶が取れる場所だ。迷宮認定されてはいないが、俺はあそこは迷宮じゃないのかって思ってる。それ抜きにしても水晶の質が良いから調べりゃいいもんが見つかるかもしれん。他には大草原に現れる王国の亡霊たちなんて話もある。遠征中に国が滅ぼされて、遠征に出てた連中も遠征先で全滅したらしい。その連中が怨霊になっても帰る国を求めて彷徨ってるって話だ。こっちの信憑性は薄いかもしれん。で、最後に本命の魔女の城だ。これは大昔から城に住んでる魔女が居るって話でな。その城は満月の夜にしか行くことができないなんて言われてる。行けば永遠の命を得ることができるとかなんとか…まあ、噂話は抜きにしても面白そうだと思わないか?」
どれも面白そうな話だな。特に魔女の城なんかはいかにもと言った感じである。
「まだまだ話はあるんだが、近い場所にあるのはそんなもんだな。あんたが聞きたい話から説明するぜ?」
距離的には今言った順番になってるのか?
「ああ」
ならその順番に説明してくれ。
「あんたならそう言ってくれると思ってたぜ」
元々全ての話を聞いておくつもりだったが、俺の反応を見たザックはかなり喜んでいる。
…話したいなら最初からそう言えば良いのにな。
「じゃあ水晶洞窟から話すぞ?」
どうやら長くなりそうだな。一つだけでもそこそこに長い説明だったと言うのに、こういった話がまだまだある。この説明を移動の時にするのは正解だな。
俺はザックの話を聞きながら大地の裂け目への道を進んだ。
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