phantom star
幻星が現れた日に、一人の少女が私の前に降ってきた
いや、降りてきた
紅いローブをしていただけで、ほかは何もしていなかった
ただ、背中に剣が帯刀されていたので戦えるだろう
しばらく看病してやると、元気になった
とりあえず、女性を一人でこのへんを彷徨わせるわけには行かないから
家においてやることにした
私は ルーファス・ダインズ ルーファス様と呼ばれている
こいつは アリア・ファントムスター らしい
とにかく私は、アリアと生活することになった
でもまぁ優しくて可愛いからいいけど・・・・
「さっきから何一人で喋ってるんですか?ルーファス様」
「ああ、気にしなくていい
解説というものは難しいものだね」
アリアが首をかしげた
まぁいっか的なノリでまた紅茶を飲み始めた
ルーファスは出かけるらしいので、アリアが留守番することになった
「ではしばらく留守番頼んだ
まあ奴のことだ、また頼みごとであろう」
「行ってらっしゃ、ルーファス様」
手を振るアリアを背に家から出ると
周りの女の子が騒ぎ出す
「ルーファス様ー!キャーー!」
「格好いいー!」
イケメンに定評のあるルーファスにとって日常茶飯事
ルーファスには居心地が良いわけでもなく
悪いわけでもない
いつもなら鎧を来てて顔は分からないが
今日は私服でしかも
すっごくおしゃれなのでよけいイケメンに見える
筆者としては妬ましい
しばらく歩いていると大豪邸についた
「まったく、馬車くらいはよこして欲しかった・・・」
独り言を言いながら扉をノックする
「やぁ、ルーファス
まあ上がってくれ」
「ああ、上がらせてもらおう
失礼するよ」
彼はルーファスの友人 ゼアン・アズライト
ギルドの騎士団長だ
「で、用とはなに??」
「うん、実はね・・・」
「なるほど・・・、奴が現れたか
それは厄介だね・・・」
「だからそれを討伐するのに手伝ってはくれないだろうか
一人では手に負えないんだ・・・」
深刻な問題であることが分かった
ルーファスも頼まれると断れない
「よし分かった、手を貸そう
だが一人お供も連れてきてよいか?」
「うん、構わないよ
戦力は大いに越したことはないからね」
しばらくの談笑のあと帰宅した
「ただいま、アリア
ご飯できてる?」
「おかえりなさい、ルーファス様
もちろんできていますよ」
お肉のいい匂いが漂ってくる
シチューもあるのかもしれない
「アリア、少しいいかな?」
「ん?なんですか?」
「友人のある依頼を手伝って欲しいのだが
いいかな?」
アリアは元気よく返事した
「はい、サポートも攻めもバッチリです!
お任せください、ルーファス様」
笑顔がまるで天使のようだった
可愛い、マジ天使
おっと、マズいマズい私としたことがっ!
「で、その依頼とは?」
「ああ 龍皇アルカトラズ の討伐だ」




