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『息吹』『彫像』『投企』
『息吹』
静かに寝息をたてている
宇宙の耳もとに
そっと息を吹きかける。
『彫像』
かつて
世界は
彫刻美術館であって
すなわち、
世界との接触は
彫像鑑賞だった
──つまり
文字をしらぬ幼い私は
世界の内側において
諸物と対面すると、
その造形のみをすべての手がかりとして
その正体を考察して
意味を読み取ろうと
試みなければならなかった──
そして、私たちは、(おそらく)現在進行系で芸術鑑賞者たりうる。
『投企』
自由な選択を積み重ねている
実存であるところのわたしは、
未来の可能性のなかに
自分自身を投げ込んでゆきます。
────とんだ大暴投ですが。




