〜愛とお金、どっちも求めるのは罪ですか?〜
無責任
【次のニュースです。女子高生Aは未だ逃走中です。警察は捜査を進めています】
【女子高生が先日から行方不明になっております】
「……はぁ」
流れてくるニュースが嫌になって、そっと小さなテレビを消す。
狭い狭い部屋の中。生ゴミの臭いが鼻につく。
華の十六歳。青春〜だとか言っている女子高生集団を見る度に羨ましく感じる。
私だって、やりたくてこんなことやってるんじゃない。
なのに、なんでこんなこと言われないといけないの?
スマホを開き、SNSのDMをチェックする。
【愛ちゃん、可愛いね?! おぢさんと今夜、一緒に遊ばない?!! 研二より!!】
あからさまなおじさん構文。おじさん構文は生理的に受け付けない。でも仕事だ。私は返信する。
【研二さん、こんにちは。もちろんです。研二さんとご一緒できるなんて嬉しいです。どこで集合にしますか? 愛】
【愛ちゃんは丁寧だね?!! そういう清楚な女子、おぢさん好きだよ?!! 歌舞伎町とかどう?!! 研二】
歌舞伎町と言えば嫌な思い出しかないけど、まあいいか。だってそこしか仕事場はないし。
【ええ。では十九時に歌舞伎町、でどうですか? 愛】
【いいね!? よろしくね?!! 研二】
【はい、よろしくお願いします。 愛】
「ふうーっ……」
一息付きながらスマホを置く。おじさんの相手は疲れる。でもこうもしていられない。
私はさっさとゴスロリ系の服を着て、黒い髪を整える。これが所謂地雷系、と言うやつなのだろう。
黒いヴィトンの鞄。これだって、「仕事」で手に入れた。
虚しい。
私のSNSのプロフィールには「パパ募集」。夜に繁華街へとひとり歩んで行く。
私の「仕事」は――
パパ活。
絶