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ビターチョコレート

作者:永岡萌
 香村棗と香村祥太は幼なじみで、血のつながっていない兄妹である。小さい頃は仲の良い関係だったが、両親が再婚することで冷え切った間からとなる。棗が高校二年生、祥太が社会人二年目となった現在も変化はない。
 高校生の棗は演劇部と予備校講師に熱を入れている。演劇部では友人のゲラ子と一緒に楽しく過ごし、予備校では講師に熱を上げた。最近では尻尾が二本ある黒猫(通称:猫又)が現れるようになった。特に実害はないので気にしないながら、不思議に思っていた。
 そんな彼女に転機が訪れた。棗たちの学年は毎年演劇を実施しており、彼女らの代表を棗にと推薦された。そこから彼女の生活が徐々に変わっていく。ちょっと甘く、ちょっと切なく、ちょっと不思議な青春ストーリー
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