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Memories of past...001

 視界に映ったのは公園の端でしゃがんで小瓶を拾う俺だった。昔、一緒に悪さをしていたガキの姿のレオン。驚いて動けないはずの自分の身体は感覚を持ったまま自動で動き出した。


「お前、これが変なドラッグだったらどうするんだよ」


 金髪を生やしている小さい頃のレオンが目の前で心配そうに俺の両肩を掴んでくる。

 やめろよ、と振り払おうとするが、身体は俺の言うことを聞いてくれない。俺の口元は悪ガキのようにほくそ笑んでいるようだった。

 十代半ばの懐かしい旧友の姿に、感覚があっても動かせない身体。


 なんだこれは。


「……」


 どうやら言葉も出せないようだ。

 これが過去? 記憶のストックだと言うのか?


 強制的に進んでいく視界と感覚。俺の身体はレオンの手を振りほどいた。俺の身体も当時の姿になっているようだ。振り払った時に視界に映った腕はか細いガキのものだった。

 さっき飲んだばかりのPNNの小瓶を俺の身体はレオンに勧めていた。


「レオンも飲んでみろよ、過去の記憶がストック出来るなんて面白いだろ!」


 昔の俺の声がする。どうやら本当に昔の記憶らしい。こんな記憶があったのかと頭の中を整理してみる。特にそれらしい思い出は無かった。

 だが、「お前も」ということは、俺は既に飲んでいるらしい。


「いや、俺はいいよ」


 今のレオンとは違って昔のレオンは大人しくて臆病だった。むしろ、俺が率先して悪さしていた。

 馬鹿をしたのは覚えているが、まさかこんな時に拾い食いしていたとは。我ながら情けない。


「早く飲めよ」


 小瓶からカプセルを取り出してレオンに渡そうとするが、レオンはカプセルの大きさに怖気づいていた。


「待てって、お前どうやって飲み込んだんだよ」

「カプセル噛んでそのまま飲んだけど?」


 昔の俺もどうやら相当の馬鹿だったらしい。


「ばっか、お前、こういうのはちゃちゃ――」


 うん?

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