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私って物語に必要ですか  作者: 那花しろ
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大人の事情か

お父様に頭を下げられお願いされました。

お祖父様とアボット様のお祖父様が仲の良いご友人だとかで、断りづらいとか何とか。



その後、何度か家にアボット様がやって来ましたが、当たり障りのないお話をしました。

(お互いに興味がないので会話も盛り上がるわけもないですよね)


お話の中で、何度かローデリア様の事を聞かれましたけど、私は悪役令嬢としか知らないので、とくにお話しできることもなく、直接お話ししてはどうかと提案しました、とても喜んでましたね


眠る前にアーニャが髪を丁寧にといてくれている

「あの、お嬢様・・・」

話しづらそうに声をかけてくる。


「うん?」


アボット様との婚約が避けられない今、私は生き抜くために出来る限りの知識や体力、生活力に、危険回避の為の護身術を身に付けている。

幸いなことに家庭教師がついているので、この世界の情勢や常識などは大変勉強になっている。

急に勉学武術に目覚めた私をお父様は不思議に思っているようですが、お兄さまたちが上手く話してくれているようです。


「あんなアホボットよりメレディはとても優秀だよ」


「アホボットには勿体無いと、お祖父様たちに見せつけてやればいい」


お兄さまたちは少し勘違いしている気がするけど、しかも名前がアホボットになってる、まぁいいですけどね。


スケジュールを組んで、毎日ヘトヘトになるまで努力しているので夜は直ぐに眠くってしまう。


しかも髪をいじられているので尚更眠い

ぼーとアーニャの話を聞いている


「先日、子爵家の使用人と話す機会がございました、御令嬢のお話を耳に致しました」


(子爵令嬢・・・)


「その御令嬢の元には侯爵家より御手紙やお花などの贈物が、毎日のように届いているようです」


(ふうーん)


「侯爵家とはアボット様のことではないでしょうか?」

言いにくそうに話すアーニャ


(アボット・・・!)


名前を聞いて目が覚めた。

ヤバイ、2人が親密になったら私は邪魔者だから殺されてしまう、邪魔者にならないためにも早く婚約を無かったものにしなくては。


あぁでも間に合わない、もうすぐ12歳の誕生日が来てしまう。





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