表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私って物語に必要ですか  作者: 那花しろ
4/21

お断りします

父母が一生懸命に婚約者候補を推している。

大変申し訳ないのですが私は死にたくありません、しかも違う女性を好きな男性なんて冗談じゃないです。


「お父さま、お母さま私、あの方の婚約者になりたくありません」

「「えっ!?」」

「でも、まだ、きちんとお顔見てないわよね」

「そうだ!会ってお話ししたら彼を好きになるかもしれないよ、だから・・・」


紫の瞳から大きな涙がボロボロと溢れる。

「!!」

お父様達は言葉を失くし見つめている。


「あなた・・・」

お母様がお父様の手にそっと触れて見つめている。


「そうだな、メレディ泣かないでおくれ、メレディが嫌なことを無理矢理したい訳じゃないんだよ、わかったから、お祖父様には私から断っておくから」


なんと、この縁談はお祖父様推しだったのですね

お父様が両手を広げて待っている

これって、さぁお父様の胸に飛び込んでおいで的な事ですね。


ととととっ、お父様に走り寄り、その胸にぎゅっと抱きしめられた。

お母様は優しく頭を撫でてくれる

温かなぬくもりのなかグッと拳を握りました。

(よし!死亡回避)


その夜は安心したのか夢もなく眠れた。







「えっ?どういうことですかお父さま」


お父様はガックリと頭を垂れて小さな声で「すまん」


はい?聞こえませんけど!


「父上、この前のお約束忘れましたか!はっきりとお断りするとおっしゃいました」

ハイゼル兄さまが父に詰め寄っていく


どうしても殺される運命なのでしょうか。


「父上、お祖父様にはっきりとお断りはしたんですよね」

ソイネル兄さまも父に詰め寄っていく


「したさっ、はっきりと、きっぱりと、メレディはまだ婚約者を決めなくて良いのではと」

顔を上げて2人の兄さまを見るが、また、項垂れてしまいました、お父様・・・・2人に睨まれて少し気の毒にも思いますけど、お断りしていただかないと本当に私が困るんです。



「お祖父様が1年後メレディが12歳の誕生日に、正式に婚約を発表しようと。でも、1年あるから、それまでは仮だから、そんな悲しい顔をしないでくれ」


1年間アボット様とお付き合いしてそれでも嫌なら諦めるとの話で落ち着いたらしい







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ