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私って物語に必要ですか  作者: 那花しろ
16/21

準備中①

森の奥に抜け道をみつけてからは、早朝抜け出していた。


『痴情のもつれ』が起きないと、このゲームのストーリーが進まないのではないかと考えた。


姿を隠せば、私は死んだことになって『痴情のもつれ』が成り立つかも、そして、ヒロインとか悪役令嬢は勝手にイケメンでも何でも攻略していけばいい、うん、うん。


殺されたくはないので、逃げて、生きていくことを決めた。

(家族やお屋敷のみんなと別れるのは寂しいけど・・・)



一軒の食堂の脇から裏に回り扉を開ける

「おはようございます。」


奥から二人の男女が出てくる。

「おはようございます、お嬢様。」


この食堂で働いている夫婦だ。

食堂も段々とお客がついて、少しずつではあるが、利益も出てきている。


逃げた後はここで商売をしながら生きていくつもりだ。



この二人とは、私が姿を消した後の身を置く場所を探して、早朝抜け出したときに出会った、まだ、朝靄が出ていて視界も悪い中を川に沿って歩いていた、橋の上に動くものが見えて、気になって近づいた。

そっと橋に上り近づくと、男がいる、何かを川に投げようとしている。

「!!」

咄嗟に走り出し男の腕から奪い取った、その時の衝撃で泣き出した。

「ふえっうえっ」

小さな赤ん坊だった、「よしよし」とあやす。


男の足元には女性と小さな子供が2人いた、泣いている女性に抱えられ眠っている。

「この子はあなたの子供ですか?」

女性に声をかけた


赤ん坊に手を伸ばしてくる

「私の子です」

男が動く気配を感じて、赤ん坊を女性に渡し、男と対峙した。

「待ってください、この人は私の旦那です、この子たちの父親です。」


「えっ?」

座り込んでいる女性と立ち尽くしている男を交互にみる。

「父親がなぜ、こんなことを」

ドサッと座り込み、項垂れた男は小さな声で話し始めた。


この二人は夫婦で、街で食堂をやっていたが、近くに大きな食堂が出来て、客がほとんどそちらに流れていってしまい、店が維持出来なくなってしまった、そこに来てさらに、男がやって来て、店の名前を有名店の名前に変えて、指定された料理や材料を使い調理、提供をする、店の名前を使う使用料を払えば、このまま住んでも構わないといった話を持ってきた。

この話に乗って借金をして作ったお金を渡した

四日後に契約書と材料と調理法などを教えに来ると言ったきり、二度と男は姿を現さず、借金も返せず、店を売りに出すことになった、住む場所も仕事もなく、路頭に迷ったあげく飢え死ぬしかない、ならいっそ皆で神の元にいこうと考えてしまったと言うことだった。


(フランチャイズ詐欺、どこにでも悪い奴っているのよね)

「あの、お店ってこの近くですか?」


辺りが明るくなって靄もはれてきたので、こんな所では目立つのでお店に移動した。



私はこの夫婦の お店と住居を見て決めた。

「お店を売ると言っておりましたね、私がこちらを買います。」

ニッコリと笑顔で買取り宣言をした。

「「はっ?」」

2人そろってメレディをジロジロと見る。

「今、この子はここを買うっていったか?」

「え、ええっ、どう見ても子供よね」


2人はヒソヒソ(聞こえてますけど)


「先ずは、借金を返して、食堂を営業しましょう、あなたたち家族は、このまま、ここに住んでお店を営業してください、ですが、条件があります。」

2人は相手が子供でも藁にもすがる思いで、話を聞いて承諾してくれました。






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