神様から時間軸調整してと頼まれたので平凡な私が少し物語に干渉してくる!!
初めての投稿短編小説です。
もし自分の人生が巻き戻ったらどんな風になるんだろう
というところからこの小説を書きました。
「まさか、私がこんなところでヤラレてしまうとは・・・父よ・・・母よ・・・すみません」
甲冑に身を包んだ女性騎士が巡回中に運悪く森のモンスターに襲われた。
退治することはできたが、数が多く様々な部分を切り刻まれた。
自分の回復役も切れ魔力もなくなってしまい身体からは大量の出血が出ている、
自信の死期を悟った女性は意識を手放そうとしたとき
「ちょっと待ったー!!」
ズザザザと地を滑り土ぼこりをまき散らし現れた人間
意識が朦朧とするなか、なぜこの場所にいるのだと思考が働くがもう考える力もなくなってきた。
それなのにいきなり現れた人間は自分に途切れ途切れだが何かを話している。
もう、私は死ぬ人間なのだからかと思考を停止した。
「ちょっ、あんたが死んじゃうと歴史が狂うんだよ!
もう、彼女マーイリーヌ・レンガーが巡回に行く前の時間まで巻き戻し確定!!」
そう叫んだフリルの服を着た女性が杖を掲げ何かを叫ぶ
「おい、マーイリーヌ! 立ったまま寝てるなよな」
「えっ、あぁ すまないニルン」
私は何をしていたのだ?そう思い右手を見ると巡回経路図と道具を入れるマジックバックを広げていた。
そうだ、私はグレンダールの森に行くための準備をしていたのだ。
ニルンが呼びにきたのはそれだろう・・・。
「今日の巡回経路のグレンダールの森がモンスターが大量に発生する」
「・・・まさか!! それは絶対なのか」
「おそらく、巡回人数を3人増やしてもらおう」
私がそういうとニルンが体調に掛け合ってくれた。
それのおかげで自分にとっての最悪のケースは免れた。
それを空の上から銀色のドラゴンを従え観察する女性がいる。
「よしよし、今回もなんとか助かったわぁー」
「それにしても主は駆けつけるのが遅すぎるぞ」
「ウッセー、最終的には結果が出ればいいんですぅ!!」
物語には欠かせない人物、女性騎士マーイリーヌの人生の時間が巻き戻った。
彼女はこれから魔王が復活するその討伐隊の隊長を務める重要な役割があるのだ。
だからこんな場所で死なれては困るのだ。
彼女が巻き戻った際の代償は死亡時期前後の記憶がなくなるだけですむ。
そんな重要人物が間違って死んで物語に差し支えができたら困るので、
それを巻き戻してやり直させるのが、異世界人 坂崎都のお仕事です。
ここまで読んでくださりありがとうございます。