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泡沫の一時  作者: 花籠
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願い



少女が深いねむりにつくと、クマのぬいぐるみが動き始めた。少女が作りあげた"楽しい夢"がクマのぬいぐるみの力になり、こうして動けるのです。クマのぬいぐるみは少女をみました。まだ少し幼い顔立ちには幸せそうな笑みを浮かべていました。


"どうしたらこの子は幸せになれるのだろうか…?"



クマのぬいぐるみは考えます。


"少女が幸せになれる方法を…"


クマのぬいぐるみは少女が大好きです。少女を語る外の世界はまるで自分もそこにいるように錯覚に陥ります。クマのぬいぐるみは知っています。


少女の心が今も"一人ぼっち"だという事に…。だからクマのぬいぐるみは考えます。少女にたくさんの愛情をもらい、その恩返しがしたいのです。



次の日の朝、少女は楽しい一時の夢から現実に引き戻ります。少女はクマのぬいぐるみにむかって微笑みます。


「おはよう、夢の中であなたと私が散歩をしていてね…」


クマのぬいぐるみは朝から少女が嬉しそうな顔をしているのが嬉しかった。少女は急に暗い顔をしました。


「あなたが動けたりしゃべれたら、私は"一人ぼっち"ではないのに…」


少女の瞳から透明な雫がおちます。


少女のその願いをクマのぬいぐるみはただ聞くだけでした。

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