表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
泡沫の一時  作者: 花籠
1/4

素直になれない少女

あるところに素直になれない少女がいました。少女はいつも一人ぼっちでした。みんなは少女に優しくしてくれる、でも素直になれない少女はみんなに見えない心の壁をつくっていました。



みんなはどんどん少女から離れていきました。少女はたとえみんなが離れても決して涙をみせませんでした。少女は涙が出そうにならないように食いしばっていました。

素直に涙を流せない少女は一人で親戚の家に帰りました。



ー少女が涙や心をみせなくなったのは少女が大好きだった両親が天国へ逝ってしまったからです…。



当時幼かった少女はみんなに聞きました。



「パパとママはどこ?」



少女の親戚達は苦しそうにそして、涙声で少女に言いました。



「遠いところへ行ってしまったの…。私達じゃまだ追いつけないところに…っ」


その時の少女はそこがどこなのかわかりませんでした…。



少女は今、親戚の家で暮らすことになりました。おばさんにおじさん、そして親戚の息子の"ライ"と一緒に暮らしていました。


おばあさんは優しくてなんでもできる人。

おじさんはみんなを明るくしてくれる人。

ライはなにかと自分を気にかけてくれる人。


この家族も息子同様に少女に愛情を注いでいました。それでも少女はいつも心の中では"一人ぼっち"でした。


そんな少女の心を救う"友達"がいました。



それは、亡き両親が少女にくれたクマのぬいぐるみです。少女は毎日夜にぬいぐるみに語るのが日課になりました。言葉はかえってこないが心が温かくなります。


「ねぇ?***…」


ぬいぐるみの名前は少女にしか知りません。

そして、今夜もクマのぬいぐるみと一緒に楽しい夢を見るのでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ