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道中
次の日、なんとなく学校には行きにくかったが誰とも接点を持たないように心がける僕は昨日のことなんて無かったこととして登校する。
教室に入るとまだ後ろの席の奴は来ていないようだった、寝不足気味の僕は机に突っ伏して周りの音を遮断するかのように寝息を立て始める。
気が付けば朝のホームルームが始まっていた。
担任がいつものように注意事項だけをしゃべってさっさと出ていく、ふと後ろを振り返ると席は空いていた。
席を見ていると隣の席の子が奴が風で休みだったことを教えてくれた。
僕は無関心を装い会釈だけするといつもの動作で前を向き次の授業の用意を始めた。
気が付けば今日の授業はすべて終わっていた。
今日一日がなぜか早く感じる、なぜかはわからない・・・
帰りのホームルームで担任に後ろの席の奴に今日のプリントを渡す役目を押し付けられてしまった。住所を聞けば僕の家の近くで一人暮らしをしているそうだ。
近いからって女の子の家に異性を行かせるようなことはするなと紙に書いて伝えたがうまいことはぐらかせれてしまい結局持っていくことになってしまった。