まちがえて短編でなく連載設定にしてしまったので、このまま詩集にしてしまえ！ よって、タイトルまだ未定

指

　先端だからこそ、重要部位。

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　幹(みき)たる胴体から

　ひょろ長いふたつの枝を張るのが

　2本の腕 それに比べりゃ

　その先端にいつつずつ ちまっとならべた

　小枝のような5本の指は さらに

　あまりにたあいなく見えるけど

　花を咲かせて果実を実らせるのは

　幹(みき)ではなく むしろ小枝であるように

　多くのものを産みだすのは

　このたあいなく見える小枝たちだと思うと

　こんなみじかさで幾(いく)つにも節くれた

　指のひとつひとつが 神から授けられた

　筆や鑿(のみ)にも似てるってもんで

　不思議と——あるいは不思議でもないか

　大地に根をのばすように踏ん張る

　2本の脚(あし)の先端に

　ちま ちまっとならべた5本ずつにも

　ちいさな芋くらい実をつけちゃいないか

　そんな気がしてきたもんだから

　ちょいとたしかめてみよう

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　中枢と先端が、だいじですけど、中継部分もだいじ（笑）