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朝
天体的な見かたが好きです。
丸い地球のうえにはりついてるぼくらは
かんちがいしがちだけど
朝は夜にのみこまれて
どこかに消え失せてしまうわけじゃない
夜に追われるようにして
ぼくらの空をあけわたしたあとも
朝はこの丸い惑星の反対側を
かわらず 覆うように照らしてるんだ
それはつねに
地球はんぶんをくるみつづける光の毛布
だれかが凍えてしまわないように ぼくらは
この惑星のはんぶんのひろさしかないその毛布を
シェアするがごとく まわしがけしている
あと5分って つかんで ぐずっても
容赦なくひっぺがされてしまうくせに
毛布のまんなかとはしっこじゃあ
そのぬくもりはひとしくもなかったり
みんなにわけへだてなくってこともないんだけど
朝は絶えず
この惑星のはんぶんをくるんでくれてるし
この惑星のはんぶんをくるむひろさしかないんだから
ぼくらはそれをシェアして これからも暮らすのだろう
宇宙から、見てみたい!




