試設定　約束の地の乙女R2

ーーあらすじ

　異世界に転生した悪役令嬢は、原作通りヒロインに敗北した。

　断罪された彼女は、辺境の地へ追放される事になったのだが。

　彼女にはやるべき事があった。

　原作がエンディングを迎える前に、約束の地を見つける事。

　それだけはヒロインに負けられなかったからだ。

　話は変わるが、

　展開は原作通りだったが、実情は違う。

　悪役令嬢は嫌がらせなどいっさいしていないし、不正なども行っていない。

　罪も犯していない。

　それなのになぜ原作通りの展開になったのか。

　それはヒロインが自作自演したからだ。

　ヒロインが裏で嫌がらせした結果、悪役令嬢の友人は遠くへ引っ越さなければならなかった。

　だから悪役令嬢はその友人の願いを、かなえてやりたいと思ったのだ。

　研究ノートを片手に、辺境をさまよう悪役令嬢。

　彼女は、偶然出会った旅人の青年ウォルトと共に、あちこちを調査。

　滝の裏側にある隠しエリアを見つけ、約束の地を見つけるのだった。

ーー人物

　〇リグレット

　悪役令嬢の主人公。原作と違って悪い事はいっさいやっていない。

　にもかかわらずヒロインを虐めた事になっていた。

　追放された後は、約束の地を探す。

　〇ウォルト

　気の向くままに各地を旅する旅人。

　行き倒れていたリグレットを発見して、助ける。

　約束の地探しにもつきあってくれる。

　〇フィルト

　リグレットの友人。ヒロインに嫌がらせされていた。当人はそんなに気にしていなかったが、両親の方が耐えられなかった。

――スポット

　〇グリーンクローバー王国

　リグレットがいた国。富んでいる。追放されたので、戻れない。

　〇カレス砂漠

　植物が生えても何でも枯らす。そんな砂漠。

　〇名もなき滝

　名前のついていない滝。存在している事すらほとんどの人が知らない。

　〇約束の地

　絶滅した種がたくさんある。種の箱舟的な場所。