8.出会い
(カーボ視点)
外に出た。
だからと言って、何かが変わるわけではない。
誰とも言葉を交わさず、騒がしい町通りを歩く。
(…なんか、寂しいな)
でも、しょうがない。
そう思って、ふと、横を向いた。
暗い裏路地がある。そのはずだった。
けれども、そこには———
一人の少女が、浮いていた。
———長く、白い髪が、揺れていた。
(姉ちゃん、そっくりだ)
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(ライリー視点)
魔物は、ガクリと倒れた。
ボロボロの身体を酷使した挙句、遂に身体活動が停止したのだろう。
魔物は魔力器官を持っていない。そのため、激しい身体活動は短時間しか維持できないのだ。
(魔物は、魔力器官を失った生物に魔法を使わないと生まれないはず。
だったら、これはいったい誰が———)
魔物を生み出して封印を解いた者を考えたが、誰も思いつかなかった。
(———それよりも)
(私は死なないといけないんだ)
カイのため。デアスのため。世界のため。
そう思って、寂しさを堪えた。
封印が解けても、一定時間は「封印の中心に近づくと魔法が使い辛くなる」という効果は持続するようにしている。
はじまりの神が目覚めて、世界を破壊するのを少しでも防ぐため。
だから、自分では自分を殺せない。
———誰かを探して、ライリーは浮きながら進んだ。
自分を殺してもらうために。
王国の路地裏に入った。
急ぐ。人を探す。
明かりが見えた。
そして、路地裏を抜けようとした時、
一人の少年と目が合った。
(…カイに、そっくり)




