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詩集『曲解』第六十八部
詩集『曲解』
第六十八部
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いつかの、ライトに照らされた、国道の光の中の、音像を食べていた。
ー視覚の浸食、しかし、曲解はいまでも、そのことを、大切にしてくれる。
フリーダムさ、驚くべきことは、猫町のことも、思い返すな。
ー暗がりを歩いていた、猫が確かに、通ったんだ、こっちを見てね。
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ネコバーナだったら、たいしたもんだよ、大きな轟音の様な光さ。
ー確かに、ええ、山奥の川の蛍、ゆらりゆらりと、日本調。
曲解した目論見が外れて、大差の試合になった、滅亡の初法、六法全書に載せましょう。
ーいい加減だった、俺は、目で合図するんだ、何を言ってるんだ、お前は、天才だよ。