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詩集『曲解』第六十五部
詩集『曲解』
第六十五部
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とんとん拍子の、とんとんが、壁を叩く音に似て、ラッキー。
ーサナトリウムで、現存する、崇高な道へ、祈願を夢の中で。
一時に比べたら、モアイ像って、意外とはっきりな顔立ちで、岩ってすげえな。
ー過労じて、かろうじて、運河を超える、我々の宿命を、モアイに見る。
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まるで、光に隠された影の様に、段々と闇たちの、行進曲が流れ出し。
ーだろうな、俺は常に考えていたよ、破綻する人々の行く末を。
だって、俺も、生活破綻してると、言っちゃあ、破綻してるんだし。
ーお茶を、しかも、緑茶で、機嫌取り、ふふっ、買い物上手だなお前。