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第二の人生はゲーム世界で  作者: 一 咲也
転生先はオンラインゲーム
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第五十三話

本日五話目の投稿です!

「嬢ちゃんが盗賊?無い無い。嬢ちゃんが盗賊をとっ捕まえたんならそうなんだろうよ。」

「ですが、その盗賊は騎士団でも捕まえられなかった奴らですよ?」

「何言ってんだ?嬢ちゃんが本気を出したら騎士団全員でかかっても負けるぜ。断言出来るな。それに盗賊ってもんは弱そうな荷馬車しか襲わないから尻尾を掴めなかっただけだ。ま、弱いと判断して嬢ちゃんを襲った盗賊には同情しちまうがな。」


そこまで言って再びガルスは笑い出す。

だが、それを聞いてもヨシュアは納得出来ないようで不満そうに首を傾げる。


「納得出来ねぇなら戦ってみろ。嬢ちゃんは団長よりも確実に強いぜ。」


ガルスはリアに時間があるかを尋ね、リアが頷いたので全員についてくるように促した。


「なあ、リアは王国騎士団の副団長と知り合いやったんか?」

「知り合いもなにも、この世界の住民の仲間でみゃーが初めて仲良くなったら友人だにゃ。一応、今月のギルドランク2位はガルスだったはずにゃ。」

「え、あの人冒険者もやってんのか?」

「そうにゃ。みゃーのダンジョン攻略のパートナーだったのにゃ。」


リアは自慢げに頷いた。

しばらく歩いたリア達は王城の入り口の前まで来てようやくガルスが足を止めた。

どうやら王城の土地の一角に騎士団の訓練場があるようだ。中へと案内され少し待つように言われる。


「なんか凄いことになってるんやないか?」

「んー、まぁ、盗賊の仲間じゃないって証明するにはこうするしかないと思うのにゃ。」

「いや、リアの知り合いがいた時点で大丈夫だと思ったんやけどなぁ。」

「……本音はちょっとムカついたから殴りたいのにゃ。合法的に。」


狐から目を逸らし、リアは白状した。

と、その時。部屋の扉がノックされ男が一人入室してきた。


「失礼します。闘技場の準備が整いましたのでご案内します。」


恐らく下っ端なのだろう騎士の背中を追って闘技場の中へと入っていく。

闘技場は予想以上に広く、観戦席には騎士や兵士、それに貴族などもいた。短時間でここまで集まるとはどうにも笑えない状況である。

ガルスが申し訳なさそうに近づいてくる。


(うーん、何かあったんだなぁ。(笑))

「すまねぇ、嬢ちゃん。なんか話が大事になっちまって、国王陛下まで見に来てるみてぇだ。」

(うわぁ、想定以上…)

「そんな顔しないでくれ…申し訳ないとは思ってんだ。」

「気にするにゃ」

「おいおい、すげえ棒読みだな。」


ははっとガルスはから笑いを浮かべた。

仕方がないのだ。もう既に見に来ている相手を追い返すのは不可能だろう。それが国王陛下であれば尚更。リアはそれを理解はしていた。していたのだが行動に制限しなければいけないのはどうしても気分がいいものではなかった。


「安心しろ。手加減はしなくていい。」

「ほんとかにゃ?!手加減無しで、あんな言葉遣いをした事を後悔するくらい、気絶させないようにいたぶってもいいのかにゃ?!」


嬉しそうに聞いたリアに、ガルスは頬を引き攣らせた。


「いや、ちょっとは手加減してやってくれ…」

「………わかったにゃ。」

「なんか、すまねぇな…」


ガルスの謝罪に無言で返したまま、リアは闘技場の中心へと足を進めた。


(仕方ないから、かなり手加減しようかなぁ…)


闘技場の中心にいるのはもちろんヨシュアである。

ヨシュアはリアを見てニヤニヤ笑って見ている。


「ちゃんと逃げずに来たみてぇだな。その勇気を讃えて手加減してやるよ。」

「ブハッ」

「……」


狐の方から吹き出した声が聞こえたが、リアは無視して無言を決め込んだ。


「黙りか。ビビって声も出ないってか?」

(馬鹿なのかな)


馬鹿である。ガルスの事を尊敬している癖にガルスが言った言葉を信じていないのだ。そしてその事実に気がついていないのだから馬鹿以外に例えようがないだろう。しかも口調がチンピラだ。


「観客は俺が呼んでやったんだ。頑張っていたぶられてくれよ。」

(やっぱり手加減はしない。一瞬で終わらせよう。)


そう決めたリアは「ありがとにゃ」と言ってニコリと笑った。

こういう輩は殴られなければ学習しない。それにわざわざ観客を集めていたぶられろと言ったのだ。慈悲は必要ないだろう。


国王が何かを話して座る。

相当大掛かりになっているのは何故だろうか?気になりはしたが気にすることなくリアは位置につき身構えた。


「始め」という言葉と共にリアは詰め寄り、死なない程度に力を込めて振り抜いた。

ガンっという音が響くがヨシュアは無傷で立っている。


(防御魔法か鎧が凄いのかにゃ?)


戦闘が長引くのが面倒なリアは、相手の防御力が分からなかったため、先程の十倍程度の力を込めて再び殴りつける。拳がめり込み一気にヨシュアを吹き飛ばす。


勝負というにはあまりに呆気ないが、それはほぼ一瞬の出来事だった。

なんだかんだ遅れていた分が取り戻せました!やった!

小説書いてイラスト描いてキャラデザしてーの繰り返しだと睡眠時間がない気がしますね。

まあでも頑張って完結はさせたいな!

世界観だけはいっちょまえに完結まで考えてて、その世界観を見て欲しくて書いてるわけですから。ね!

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