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第二の人生はゲーム世界で  作者: 一 咲也
転生先はオンラインゲーム
55/67

第四十八話

文章迷子過ぎて書き方が変なので後日変更する可能性がございます。

内容は変わりませんので悪しからず…

 

「長かったにゃあ」


リアは両腕を上へ伸ばしグッと背筋を持ち上げる。

あれから四時間。リア達がようやく辿り着いた六十階層は、三十階層よりも範囲は狭いが道がレンガで舗装されたヨーロッパのような街だ。


「すごいなこれは。」

「五十三、四階層でもそうだったから予想はしていたけど、想像以上だにゃ…」


ダンジョン内とは思えない、人の住んでいそうな街並みに二人は感嘆の声を上げた。

街の外には森や湖が広がっており鹿やクマなどの動物たちもいる。そこは、ダンジョンの外とまるで変わらなかった。


「あそこに誰かいるにゃあ」

「行ってみるか」

「うん」


リアは頷き、二人で街の中で見つけた人影へと駆け寄る。

近づけばそこにいた人影はドワーフの男だった。


「すみません。」


狐がドワーフの男に声を掛ける。

男は振り返り首を傾げた。


「___~~?」


言葉がわからない。お互い通じないのだ。

リアは少し考えて、コマンドから検索をかける。


[言葉 翻訳 スキル]

スキル『言語理解』。あらゆる言語を使用可能。意思発動。


もしかしたらと思い検索をかけたが、ちゃんとあるようでリアはホッとした顔をする。


「みゃーが話す。」


狐はどうしたのかと首を傾げた。

それはそうだろう。なにせ普通は習ってもいない言語を話せるわけがないのだから。


『すみません。私達、ここに来るのが初めてなのですが、ここはどういった場所なのですか?』


リアが話しかければ、狐もドワーフの男も驚いたように目を見開いた。


『おめアスタ語喋れんのか?』

『はい。少しですが話せます。』


アスタ語とはドワーフの使う言葉の事だろう。


『ここができて客人なんて初めてだ。しかも話せるとはなぁ。

ここは第二ダンジョン六十階層。技術の街、アルグス。ドワーフの楽園だで。』

「ドワーフの楽園…」

『何で楽園か言うとな、ここはルールはあれど自由を縛る法律が全くねえだよ。何でも好きなことをしていいだ。

そしてルールは一つ。自分以外の自由を邪魔しないこと。それを守れない輩は即この階層から追放なるだよ。ここ以外はバケモンばっかだ。追放ってこったぁ死刑と一緒だな。』


ドワーフの男は「すごいだろ?」という顔をして腕を組んだ。


『で、おめらどうするだ?移住してきたんか?観光か?』

『長い戦闘で疲れてしまったので一度休みたいのです。どこか宿など、休める場所はありませんか?』


男は考えるしぐさをして、「少し待ってろ」と言って家の中へ入っていった。


「話ついたんか?」

「いや、少し待っててほしいそうにゃ。ここに来たのはみゃー達が初めてらしいし、宿自体がないのかもしれないにゃ。」

「そうか。というか、言葉わかるんやな。」

「そういうスキルにゃ。ラスタ語って言うらしいにゃ。」


そんなことを話していると、先程の男がもう一人男を連れて戻ってきた。


『お待たせしてすまねえだ。自己紹介が遅れたが、オラはニダ。で、こちらの方が代表のゼル殿だ。』

『リアです。それからこっちが狐といいます。』


お互いが紹介を終えると、ここの代表であるゼルが街に宿はない事と家に泊めてくれる事を()()()()()()()()()説明した。

二人に分かるようにとは、ラスタ語ではなく日本語を使ったという事。

どうやらこの街の共通語はラスタ語という言葉らしいが、一部の人は日本語も使えるようだ。


それから二人は泊まるのには問題なさそうな部屋に案内された。


「すみません。今までお客など一度もきたことがなく、空き部屋がこの一部屋しかなかったのです。」

「いえ、問題ありません。少し休ませてもらうだけですので、むしろここまでして頂いてありがたいです。」


そう受け答える狐は、いつもの独特な話し方ではなく、まるで営業マンか何かのようだった。

余談だが狐は自分の話し方に違和感を覚えていない。似非関西弁のような話し方だが関西人でもなければこの話し方が当たり前だと思っているのだ。


話を終えたゼルは退出し、リアと狐の二人だけが残される。


「警告も来とるし一度ログアウトするわ。」

「わかったにゃ。」


警告とは長時間ログインによる本体(現実の身体)の栄養不足や脱水症状を感知してプレイヤーに注意喚起されるのだ。

リアには本体がないので警告はないが、代わりに処理能力低下による強制シャットダウンが起こる。


「リアはどうするんや?」

「みゃーはまだ大丈夫そうだから念の為の見張りをやっておくにゃ。」

「わかった。じゃあ俺が戻ったら交代しようか。」


なぜ見張りをするかと言うと、スリープ状態の場合アバターは無防備になるためだ。ゼルやニダ達ドワーフとはまだ関わったばかりでありすぐに信用してはいけない。そのため、万が一のためにも逃げれるようにしておきたいのだ。

頷いた狐は横になるとすぐさまスリープ状態になった。


その間、リアはここまでのマップを紙に書きだす。

それから六十階層まで書き終わり、リアが一息つく頃に丁度狐が戻ってきた。狐が戻るまでの一時間半の間何もなかった事から考えてこの階層は問題なく過ごせるだろう。

一度ゼルが部屋を訪れたが、今後ここに冒険者が来る可能性や言語の普及率などを話し合って終わった。

それらを報告し終えたリアは、狐に見張りを交代してもらい、二時間の眠りについたのだった。


更新ペースが落ちている自覚はあります。すみません、、


読んでくださりありがとうございます。

ブックマークや感想、ポイントなどいただけましたらやる気につながりますのでもしよければお願いします。

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