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第二の人生はゲーム世界で  作者: 一 咲也
転生先はオンラインゲーム
38/67

第三十二話

本日五話目の投稿です!!

「荷物持ち…?」


ガルスが帰った翌日、リアは二十七階層と二十八階層のマップを大量にコピーしたものをミラのもとへと持ち込んでいた。ちなみにカインとレインは二人でダンジョン攻略中だ。


「はい。攻略組と呼ばれる方々がダンジョン探索で明日から数日間潜るという噂をお聞きしまして、不安なのでリアさんにも同行していただきたいのです。」

「へぇー、攻略組…の、人数は?最高到達階層は何階層かにゃ?」

「攻略組は今のところ十名、その中にはギルドランク3位の方もいらっしゃいます。それから、腕輪のアイテムボックスには容量があるため、予備の防具、食料、回復薬を多く持っていくため_いわゆる荷物持ち_の冒険者が三名の13人パーティですね。最高到達階層は十九階層。泊りではないため、そこまで入ってすぐに引き返しています。ですが、ソロであれば二十五階層まで潜った事がある方がいますよ。ほかの方々はソロで潜らないようですね。運搬を行う冒険者は五階層が精々ですね。」


聞けば聞くほどひどすぎて、リアはポカンとしてしまった。


「ソロで二十五階層まで潜ったのはそのギルドランク3位の人かにゃ?」

「はい。」

「参加者十三名のレベルは聞いてもいいかにゃ?」

「大丈夫ですよ。攻略組はレベルが高い順に、27.23.23.22.22.22.22.21.20.20。荷物持ちは7.5.5です。」

「目標階層は?」

「マップ未実装領域まで。」


つまり自称攻略組の初心者集団かとリアは溜息を吐いた。カインやレインの方が経験も実力も上である。唯一3位の者だけは例外か。

余談だが、現在のギルドランク1位はリア、2位はガルス、3位を飛ばして4位にカインで5位がレインである。だがこれは来月発表されるものであり、最初に発表されたギルドランクのトップスリーは変わらないがそれ以降は攻略組が上位を独占しているらしい。


「それで数日潜るのは不安だにゃあ。しかも、みゃーがまだ行ってにゃい所にゃんてそこらへんの冒険者が行けるわけがない。無謀にもほどがあるにゃ。」

「ですから、リアさんにお願いしてるわけです。荷物持ちの人員募集はあと一名、リアさんはなぜか気の許した相手としか潜らないようですし、攻略組に入るよりいいのではないですか?」

「みゃーが断るという選択肢も残してほしいにゃ…。」


「ね?」と笑うミラに嫌味ったらしく愚痴をこぼす。


「あら、プレイ状況の確認はしなくてもよろしいのですか?」

「…。やっぱり運営側にゃ!?」


さも当然のように言った本人は、「何のことでしょう?」としらを切った。


「わかったにゃ。依頼を受ける、けど、条件があるにゃ。」

「できる限りの事であれば。」


~~~


ダンジョン攻略組出発当日。

リアは初期装備に身を包み、短剣を腰にさして冒険者ギルド前の空き地に来ていた。

髪は短髪でタトゥーは無いように見えるようにしていた。これは、変身魔道具というミラに用意してもらった物だ。色や服装はごまかせないが、タトゥーや髪の長さはいくらでも変えられるのだそう。


「よし、全員集まったな。俺は隊長の黒羽(くろはね)だ。運搬班は至急集めたメンバーだから顔も名前もわからないだろう。」


そう言って黒羽はメンバーの紹介を一人ずつしていった。ミラによる事前情報から、メンバーは強い順に並んでいるらしく、(きつね)瀬人(せと)、キラー、打点(だてん)(しゃち)(ぜろ)、はいど、パック、(はがね)というらしい。ちなみにギルドランク3位は狐だ。

名前が独特なのは、プレイヤー名だから仕方がないのだろう。むしろ、カインやレインが自然すぎたのだ。

そして運搬組は自分で名乗る。こっちは、遊覧(ゆうらん)(あめ)(るい)と名乗っていた。続いてリアの番である。


「リオです。レベルは3だから一番低いけど、精一杯頑張ります。」

「よろしくな。見た目はこんなんだが、みんな優しいから何かあったら安心して頼れよ。」

「ありがとうございます。」


レベルや考えは甘いが、想像と違い威圧的な態度はなかった。リアが下手(したて)に出ているからかもしれないが。

その時ふと視線を感じたのでそちらを見ると、狐がリアをじっと見ていた。念の為、気にしていないようなそぶりで視線をずらす。

その間に三人のパーティ登録が終わったようで、黒羽がこちらへきてパーティ登録の準備をする。


「あ、私は大丈夫です。」


リアは慌てて黒羽を止めた。

黒羽は不審に思ったのか首を傾げる。


「まだ基礎もできていないのに、おんぶにだっこで強くなってもうれしくないですから。私は自力で強くなりたいんです。だからまずは、最前線で戦う方々の戦い方を見て覚えたい。皆さんに迷惑はかけません。だからお願いします。」


そこまで言ってリアは頭を下げた。

本当はパーティを登録すれば名前がばれてしまうからだが、そんなことが言えるはずもない。そこでリアはカインの言ったセリフを少々変えたのだ。リアは心の中でカインに謝罪した。


「そうか。お前みたいなやつは珍しいな。こういうところに集まるのは効率的なレベリング目的の奴だと思ってたよ。」


黒羽はリアの言葉に納得したようで、パーティ登録をせずにその場から立ち去った。



一日で五話投稿という偉業をなしとげた気分だ。


更新スピード下がります(多分)

六月から忙しくなりますね(白目)


読んでくださりありがとうございます。

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